高齢者もテレビ離れが始まっている。NHK放送文化研究所が発表した「2025年 国民生活時間調査」によると、調査日の平日に、リアルタイムでテレビを15分以上見た人の割合は、全体で71%だった。71%と聞くと、まだかなり多いようにも思える。しかし、2020年の79%からは8ポイントも減っている。年代別に見ると、10〜15歳が42%、16〜19歳が27%、20代が33%、30代が43%、40代が55%、50代が73%、60代が84%、70歳以上が92%である。16〜19歳では、リアルタイムでテレビを見る人が3割を切っている。20代も33%なので、およそ3人に1人しか見ていない。30代でも半数以下である。一方、50代になると73%、60代では84%、70歳以上では92%まで上がる。したがって、テレビが明日にでもなくなるという話ではない。特に高齢者にとって、テレビが重要な情報源であることは今も変わらない。しかし、大事なのは絶対的な数字よりも、すべての世代で減少しているという方向性だ。テレビの最後の砦とされてきた高齢者まで、少しずつリアルタイム放送から離れ始めた。これは結構すごい話だと思う。(続く)