使用音源 @ncpianokaraoke https://www.youtube.com/watch?v=sF3QpcIBUbo 「本日もお疲れ様でした」画面の向こうで誰かが言った定型句を、私はイヤホン越しに聞き流す。港区のIT企業。聞こえはいい。けれどその実態は、笑顔で「調整します」とメールを打ち続ける、ただの摩耗した歯車だ。かつては、舞台の上でスポットライトを浴びていた。 あの頃の私は、もっと無敵だったはずだ。スマホから流れる米津の歌声が、今の私を嘲笑っているように聞こえて、同時に、折れそうな背中を強く叩かれたような気がした。そうだ、負け犬で結構。這いつくばって、泥水をすすって、それでも私はまだ、歌いたいのだ。スナックでマイクを握りしめる、この瞬間だけが。「ここがどこだろうと関係ない」たとえ明日も、終わらないスプレッドシートの表と、理不尽な上職の言葉が待っていたとしても。 たとえ誰からも見向きされない、ネットの海の一欠片だとしても。 私は、私が私であることを証明するために、この声を震わせる。これは、一人の社畜による「敗北宣言」であり、同時に「宣戦布告」だ。 前を向いて歩く。それだけは、誰にも奪わせない。お聞きいただき、ありがとうございます。 もし、あなたも明日からまた戦う「仲間」なら、コメントをいただけると救われます。