「おかえりお兄さま!ご飯出来てるよ!」俺の妻のライスがエプロン姿で出迎えてくれる、キッチンからはスパイシーな香りが漂う。「おっ今日はカレーか!」「うん♪今日のは自信作なんだ!」すっかり腹の虫が鳴りやまない、彼女の料理に胃袋を掴まれた日から何年経っただろうか…俺は逸る気持ちを抑えながら部屋着に着替え、食卓に着いた。しかし家で作るカレーというのは謎に満ちているよな。家ごとにレシピが違うと言うのだから俺が夕飯作りを頼まれてカレーを作るときは味噌を入れている、和風な味付けが好きだからだ。ライスは俺の好みを知っているが、彼女は朝は必ずパンを食べるため、パンに合うカレーにすることもある。そして昔から舌が肥えていた俺は、その調合を当てることもあった。「お兄さま!どうぞ召し上がれ♪今日の味は分かるかな?」そんなことがあった日から、カレーの味付けを当てるクイズがまことしやかに行われている。今日は負けないと謎の闘争心を持ちつつ、カレーを一口食べる。「ほう…今日の味は…