通鑑452文字(347/365位)【登場人物】・メイン 7/1-蕭道成-8/1 7/5-馮太后-8/10 7/17-拓跋宏-8/19・準メイン 7/16-蕭賾-8/14【できごと】 北魏は宋に使者を送ったり、祭祀の際に牛や馬を殺すことを禁じた、と載る程度。実に静かです。対する宋も静か。書かれるのは沈攸之包囲網が着実に敷かれつつあった、ぐらい。 ようやく後廃帝が加冠となりました。祭祀を執り行った、以外で何をしていたか、それこそ具体的に廃されるだけの何をしていたかは書かれません。 一方で、西にいる沈攸之は何かをしています。確実に、何かを。というわけで建康としてはなんとかその動向を見なければなりません。そこで白羽の矢が立ったのが、張敬児という人物でした。前年劉休范わやくちゃのうちに死んだと書きましたが、ここで劉休范を殺害したのが張敬児だったのです。ただこの人はその性分や才覚に難があったようで、蕭道成は張敬児に与えられた任務、襄陽赴任による沈攸之の監視という任務が務まるかどうかに疑念を挟んでいます。張敬児が蕭道成に「ちゃんと監視しますんで!」と念押ししてきたため、蕭道成もそれ以上は口出しをしませんでした。 赴任にあたっては、どうしても沈攸之の任地を通過する必要があります。このため張敬児、行きがかりに全力で沈攸之に対してへりくだります。贈り物を届けて挨拶し、赴任後もことあるごとに諮問と贈り物を絶やさない。しかも沈攸之が実際に会って狩りでも楽しもうともちかけたところ、「下手に親密なところを見せて疑われるきっかけを与えてはなりません」と拒否。こうした一連の対応を受け、沈攸之は張敬児を信用するようになりました。が、一方で張敬児は沈攸之とのやり取りのすべてを蕭道成に伝えていました。使えるけど信用したくねーなこいつ。その後状況を見極めたか、蕭道成は沈攸之に言葉の毒を送ります。「襄陽の任を張敬児から交代させたいのだが、誰が適任とお思いだろうか」と投げかけたのです。沈攸之はこれを蕭道成と張敬児を離間させる絶好の機会と見て、この文を張敬児にすぐに見せた、ところで待て次回を食らいます。 ここで話が再び中央に転じます。と言っても書かれるのは袁粲および褚淵の昇進諮問を両名はいったん断ったが、結局は昇進させられた、というものです。それにしてもこのあたり、皇帝も袁粲や褚淵、はてには蕭道成に至るまで誰も主導権を握れている気がしません。史書に書かれていない誰かが裏で暗躍してない? とまで疑いたくなるレベルです。この辺の印象って宋書を見ればなにか変わってくるんでしょうか。まぁそんなのがいたら司馬光さんが書いているでしょうけど。