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諫早湾干拓問題ラジオAIネット第1回(2014年12月21日)
ニコニコ生放送で毎月放送している「諫早湾干拓問題ラジオAI(有明・諫早)ネット」の第1回放送分(2014年12月21日)です。
12月12日の佐賀地裁での「請求異議訴訟」の判決、長崎県や佐賀県での衆議院議員選挙結果からの課題、12月21日に長崎市内で行われた確定判決不履行1周年抗議全国集会などの話題を取り上げました。
録音レベルの調整にミスがあり、音声がお聞き苦しいのですが、ご容赦ください。次回以降は改善する予定です。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット第2回(2015年1月25日)
2015年1月25日にニコニコ生放送で配信した、諫早湾干拓問題ラジオAI(有明・諫早)ネットの第2回分です。
今回はゲストとして長崎県島原の漁業者・吉田訓啓さんに出演していただきました。
番組前半では、最近のニュースとして、国の訴えを棄却して間接強制が確定した1月22日付けの最高裁判決について取り上げました。
後半では島原で漁師5代目となる吉田さんに、かつての豊かな有明海での漁の様子や、諫早湾干拓着工以来の漁獲量の激減、堤防閉め切り後の潮流の変化などについて伺いました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット第3回(2015年2月22日)
今回はよみがえれ!有明訴訟の原告でもある、佐賀県太良町大浦の漁業者、平方宣清さんに電話でご出演いただきました。
有明海の特産であるタイラギ(大型の二枚貝)は、諫早湾干拓着工以降、急速に減少し、近年はまったく獲れない状況が続いています。番組では長年、タイラギ漁に従事してきた平方さんに、有明海がまだ豊かだった頃の漁の様子や、諫早湾の閉め切り以降の潮流や海底の変化などについてお話しいただきました。またこの冬、大きな問題となっている大浦など佐賀県西部の養殖ノリの不作についても伺いました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット第4回(2015年3月29日)
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAI(有明・諫早)ネット。2015年3月29日にニコニコ生放送で配信した第4回では、今回は長崎県内や諫早市内で諫早湾開門のために活動している、大島弘三さんと坂田輝行さんをゲストにお招きして、最近の現地での動向や、4月11日に諫早で開催される集会などについてお話をうかがいました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第5回(2015年4月26日)
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAI(有明・諫早)ネット。2015年4月24日にニコニコ生放送で配信した第5回は、「湿地のグリーンウェイブ」スペシャルとして通常より放送時間を延長し、1時間弱の番組となっています。
ゲストとして、佐賀県でノリ養殖を営んでいる大鋸武浩さん、熊本県立大学環境共生学部教授の堤裕昭さん、よみがえれ!有明海訴訟弁護団事務局長の堀良一さんの3名を迎え、佐賀県でのノリ養殖の被害、有明海の赤潮の大規模化、開門をめぐる裁判の現状などについてお話を伺いました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第6回(2015年5月24日)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAI(有明・諫早)ネット。2015年5月24日にニコニコ生放送で配信した第6回では、諫早湾干拓事業と同様に長崎県で問題となっている石木ダム建設計画について取り上げました。
ゲストに水没予定地区の住民として建設反対の運動をされている川原人(コバルト)会の石丸勇さんと、いしまるほずみさんをお招きし、石木ダム建設計画の経緯や問題点、そしてクラウドファンティングやラッピングバスの運行、5月30日の川原ほたる祭りなど、現地での活動について伺いました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第7回(2015年6月28日)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2015年6月28日にニコニコ生放送で配信した第7回では、諫早湾干拓と並ぶ、もうひとつの「開門」問題、長良川河口堰について取り上げました。
ゲストとして長良川市民学習会の武藤仁さんをお迎えし、長良川河口堰問題の経緯や環境悪化の現状について伺いました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第8回(2015年7月26日)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2015年7月26日にニコニコ生放送で配信した第8回では、諫早湾干拓の調整池で毎年夏になると発生している有毒のアオコの問題について取り上げました。
ゲストとして熊本保健科学大学教授の高橋徹さんをお迎えし、アオコとはどんな生物で、その毒素とはどのようなものなのか、なぜ諫早湾の調整池ではアオコが大規模に発生するのか、アオコに関する国や長崎県の主張の問題点などを伺いました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第9回(2015年8月23日)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2015年8月23日にニコニコ生放送で配信した第9回では、元中央水産研究所の佐々木克之さんをゲストとしてお招きしました。
諫早湾では干拓事業によって干潟をつぶして農地と調整池を造成しましたが、現在、調整池の水質の悪化や排出される大量の汚濁水が問題となっています。佐々木さんには、干潟が持っている下水処理場のような水質浄化機能と、干潟を失ったことによる調整池の「汚濁化」のメカニズムについてお話しいただきました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第10回(2015年9月27日)
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2015年9月27日にニコニコ生放送で配信した第10回では、よみがえれ!有明訴訟の弁護団事務局長・堀良一弁護士にご出演いただきました。諫早湾干拓問題をめぐる裁判では、国に開門を命じた福岡高裁の判決が、2010年12月に確定していますが、諫早湾内・周辺の漁業者が提訴していた別の訴訟では、福岡高裁は2015年9月7日の判決で開門を求める訴えを棄却しました。堀さんにはこの判決の不当性や、最近の国の主張の問題点などについて解説していただきました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第11回(2015年10月25日)
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2015年10月25日にニコ生で放送した第11回では、長崎大学名誉教授の東幹夫さんにご出演いただきました。
東さんは研究者として早くから諫早湾干拓の問題点を指摘され、1997年以降、有明海の生物調査を続けらています。2001年には諫早湾の開門調査を提言した有明海ノリ不作等第三者委員会の委員を務められました。今回の放送では諫早湾の閉め切りによって1/3以下に減少したという底生生物の生息状況など、調査で判明した有明海の現状について伺いました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第12回「沖縄・泡瀬干潟の埋め立て問題」
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2015年11月22日にニコ生で放送した第12回では、諌早と同様に干潟や海の環境問題である、沖縄・泡瀬干潟の埋め立て問題を取り上げました。
ゲストに泡瀬干潟を守る連絡会の前川盛治さんをお迎えし、裁判で公金支出の差し止めが認められながらも、埋め立てが止まらない泡瀬干潟について、その豊かな自然環境や開発の経緯などについて伺いました。また、辺野古問題との比較や、沖縄県が泡瀬干潟のラムサール条約登録を目指すという新しい話題についても解説していただきました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第13回「開門調査で見える有明海の未来」
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。
2015年12月20日にニコ生で放送した第13回では、12月12日に佐賀で開催した、諫早湾開門研究者会議と有明海漁民・市民ネットワークの主催によるシンポジウム「開門調査から見える有明海の未来」の内容を報告しました。
このシンポでは、元水産庁水産研究所室長の佐々木克之さんが調整池から排出される汚濁水について、熊本県立大学教授の堤裕昭さんが有明海奥部の潮流の変化について、熊本保健科学大学教授の高橋徹さんが調整池で発生している毒性のあるアオコについて発表しました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第14回「開門の和解協議に関する動き」
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2016年1月24日にニコ生で放送した第14回では、よみがえれ!有明訴訟弁護団の後藤富和弁護士にご出演いただき、1月18日に長崎地裁が出した諫早湾開門訴訟に関する和解案について、最新のご報告をいただきました。長崎地裁の和解案は、開門した場合の「被害」だけを強調し、漁業者に対して開門せずに解決金の支払いをもって和解を勧める、まったく一方的なものでした。後藤さんと、有明海漁民・市民ネットワークの菅波完さん、陣内隆之さんで、この問題について議論しました
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第15回「和解協議や有明海評価委の現状」
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2016年2月28日にニコニコ生放送で配信した第15回では、よみがえれ!有明訴訟弁護団の吉野隆二郎さんにゲストとしてご出演いただき、諫早湾開門をめぐる長崎地裁の和解案の問題点や、今後の和解協議への弁護団の対応についてお話しいただきました。また、環境省の有明海・八代海等総合調査評価委員会についてもご意見を伺いました。有明海漁民・市民ネットワークからは、2月19日の長崎地裁への申し入れや声明文の発表について報告しました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第16回 諫早湾問題を解説した音楽ビデオ
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2016年3月27日にニコ生で配信した第16回では、サステナ代表のマエキタミヤコさんをゲストにお迎えし、マエキタさんのプロデュースでは2003年に制作したビデオ「ありあけ・いさはや、宝の海のメカニズム」のお話をうかがいました。(ビデオ:https://youtu.be/2_zo0Kepj9o)。監督:信藤三雄さん、音楽:小林武史さん、歌:Salyuさんなど、一流のアーティストの参加による音楽ビデオという「異色の作品」です。
なお、今回の放送はパソコンの不調により番組の最後の方で音声が途切れてしまいました。マエキタさんならびにリスナーのみなさんにお詫びいたします。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第17回「島原半島沿岸の漁業の変化」
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2016年4月24日にニコ生で配信した第17回では、島原市有明漁協組合長の松本正明さんにご出演いただき、諫早湾のすぐ南に位置する島原沖での漁業について伺いました。
松本さんは中学を卒業すると漁業の仕事につき、それから40年以上にわたって、イカ、タコ、エビ、タイラギなどの漁やノリ養殖を営んできました。諫早湾閉め切りから数年経った頃に海の異変を感じ始め、それから急激に漁獲が減少し、昨年のイイダコ漁では、かつての3倍の仕掛けをしても、最盛期の1割から2割しか穫れないというようなありさまで、大変厳しい状況であるとのことです。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット第18回「熊本県荒尾のアサリやタイラギ漁」
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2016年5月24日にニコ生で配信した第18回では、熊本県荒尾漁協の福田信雄さんにご出演いただきました。
今年で76歳の福田さんは荒尾で40年以上、漁業を続けてきました。全国のアサリの3/4が荒尾でとれていた時期もありましたが、諫早湾の閉め切り以降はアサリもタイラギもとれなくなり、最盛期には1500人もいた漁協の組合員も、現在では60人ほどになってしまったそうです。福田さんは、水門を開けて水質や潮流を回復させて欲しいと訴えていました。名物のマジャク(アナジャコ)釣りや、荒尾干潟のラムサール条約登録についてもお話をうかがいました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第19回「諫早湾干潟の復元を」
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2016年6月26日にニコニコ生放送で配信した第19回では、鹿児島大学教授の佐藤正典さんにご出演いただきました。
佐藤さんは底生生物の研究者として、諫早湾の閉め切り前から干潟の保全を訴えてきました。有明海奥部や諫早湾の泥干潟は、かつては日本全国にあった泥干潟の本来の豊かさが残っている最後の場所だということです。佐藤さんは開門判決に従って干潟や汽水域を復元すべきであると強く主張されていました。
なお、生放送当日のネット回線と機材の不具合で、佐藤さんのお話の最後の方で配信と録音が途切れ、番組が途中で終わってしまいました。佐藤さんとみなさまにお詫びいたします。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第20回「有明海柳川沖のノリ養殖」
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2016年7月24日にニコニコ生放送で配信した第20回では、福岡県柳川市・中島漁協の田中和利さんにご出演いただきました。
田中さんは有明海の柳川沖で36年間、ノリ養殖を営んできました。2000年の冬に発生した大規模な養殖ノリの色落ちは、それまでに経験したことがないようなものだったそうです。有明海奥部の異変の原因として、筑後大堰や三池炭鉱の海底陥没などが挙げられることもありますが、田中さんはやはり1997年の諫早湾干拓による堤防閉め切りの影響が大きいといいます。漁業の現場からの声をぜひお聴きください。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第21回「吉野川河口の自然と公共事業」
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2016年8月28日にニコニコ生放送で配信した第21回では、とくしま自然観察の会の井口利枝子さんをゲストにお迎えし、徳島県の吉野川河口の自然について伺いました。
雄大な吉野川の河口域には、かつての諫早湾干潟と同じように、シオマネキやシギ・チドリ類が生息する国際的にも重要な干潟が拡がっています。一方で、さまざまな開発も行われていて、可動堰の建設計画は住民投票で白紙撤回されたものの、海岸の埋め立てや橋梁の建設などが相次いでいます。井口さんには、それらの公共事業の経緯や問題点と、河口域の環境保全のためにラムサール条約への登録が求められていることなどをお話しいただきました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第22回「佐賀沖のノリ養殖と漁業」
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2016年9月25日にニコニコ生放送で配信した第22回では、佐賀県のノリ漁師、川崎賢朗さんにご出演いただきました。
川崎さんは優れたノリ漁場となっている佐賀市の沖合で、長年ノリ養殖を営んできました。周辺には広大な干潟が広がり、かつてはアサリやアゲマキなどもたくさん採ったそうです。2000年のノリ大不作の後は、佐賀有明の会を結成してノリ漁業者として諫早湾の開門を求める活動を始め、有明海漁民・市民ネットワークで行った国会前の座り込みにも参加されました。番組では長崎地裁の和解協議での「基金案」や、佐賀へのオスプレイの配備の問題についてもご意見を伺いました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第23回「有明海の底生動物の減少」
今回は静岡大学理学部の佐藤慎一さんにご出演いただきました。佐藤さんたちの有明海保全生態学研究グループは、有明海の底生動物(ベントス)の定点調査を、19年間にわたって継続しています。1997年の諫早湾の閉め切り以降、有明海の底生動物は減少傾向が続いていますが、2002年の短期開門の直後だけは、ドロクダムシ類などを中心に底生生物がそれまでの5.6倍に急増したそうです。開門による効果(裏を返せば、諫早湾の閉め切りの悪影響)は、私たちの想像を越えるものがあるようです。
佐藤さんは、韓国の干潟調査も続けており、諫早湾干拓の10倍もの規模であるセマングム干拓の現状についてもお話しいただきました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第24回「開門に代わる基金案の問題点」
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2016年11月27日にニコニコ生放送で配信した第24回では、よみがえれ!有明訴訟弁護団の弁護士、國嶋洋伸さんにご出演いただきました。
國嶋弁護士には、諫早湾の開門が確定した2010年の福岡高裁判決以降も、なぜ開門をめぐる複数の訴訟や和解協議が続いているのかを説明していただきました。現在、国が和解協議の中で提案した「基金案」が問題になっていますが、これは諫早湾の開門と引き換えに、有明海の再生策実施のための資金を国が漁業団体などに拠出するというものです。國嶋さんはこのような国の態度を厳しく批判し、問題解決のためには和解協議で開門の検討も行うべきであると話されました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第25回「緊迫する基金案をめぐる情勢」
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2016年12月25日にニコニコ生放送で配信した第25回では、開門をめぐる長崎地裁の和解協議で国が提示した100億円の基金案に関連する動向などを中心に、レギュラーメンバー4人でお届けしました。11月30日に国は、諫早湾開門の代替策である基金案の最終案として、有明海沿岸の漁業団体などに対し、10年間で100億円の拠出を行うことを発表しました。佐賀県の漁協はいち早く、基金案の受け入れ拒否を表明しましたが、福岡有明海漁連は受け入れの方針を決定しました。最終的には年明けに漁連会長レベルの会合で、3県の統一方針が取りまとめられる予定です。こうした基金案をめぐる最新の情勢について4人で語り合いました。mylist/48084459
諫早湾干拓問題ラジオAIネット第26回「開門をめぐる和解協議の最新動向」
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2017年2月26日にニコ生で配信した第26回では和解協議の最新動向をレビュラーメンバーでお伝えしました。
「基金案」については、福岡、熊本、長崎の3県の漁業団体が受け入れに同意したものの、佐賀県の漁業団体は拒否しました。そこで長崎地裁は1月27日に新たな和解勧告を提示しましたが、この勧告は「基金案」に金額の上乗せを求めるだけの国側の意向に沿ったものでした。漁業者側がこの基金案を拒否したことから、2月24日に長崎地裁は基金案と並行して開門についても協議することを提案しました。こうした和解協議の一連の流れについて、その問題点や課題などを議論しながらレポートしました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット第27回「想定問答問題と和解協議打ち切り」
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2017年3月28日にニコニコ生放送で配信した第27回では、3月27日の和解協議打ち切りに至るまでの1カ月間の動きについて、レギュラーメンバー4人で話しました。
諫早湾の開門をめぐる和解協議で、2月24日に長崎地裁は開門を前提とした協議も並行して行うことを提案しましたが、開門反対派は拒否。国も開門を前提とした協議に消極的な姿勢でした。3月8日には朝日新聞のスクープで、開門に代わる基金案の受け入れを誘導するような想定問答集を、国が作成して漁連幹部を指導していたことが明らかになりました。農水省に対する批判が高まる中、長崎地裁は和解協議を打ち切り判決を出すことを3月27日に通告しました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第28回「長崎地裁の開門差し止め判決」
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2017年4月25日にニコニコ生放送で配信した第28回では、4月17日の開門差し止め判決とその後の農水大臣との面談、国の控訴見送りについて、レギュラーメンバー4人で話しました。
長崎地裁は4月17日の判決で、営農者らの訴えの一部を認め、国に開門の差し止めを命じました。国が諫早湾の閉め切りによる漁業被害を積極的に主張しなかったことなどから、長崎地裁は、農業被害の重大性が開門調査の公益性を上回ると判断し、国側の補助参加人である漁業者らの開門を求める主張も退けました。その後、4月25日に農水大臣は控訴の見送りと、今後は国として諫早湾を開門しない方針をとることを表明しました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第29回「諫早湾の漁業と干拓による被害」
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2017年5月28日にニコニコ生放送で配信した第29回では、長崎県小長井漁協の松永秀則さんをゲストに迎えてお話を伺いました。松永さんは諫早湾の北部排水門から一番近い小長井漁協で、タイラギ漁を中心に長年、諫早湾で漁業を営んできました。高級な二枚貝のタイラギは、かつては諫早湾の漁業者の生活を豊かに支えるものでしたが、潮受け堤防の建設が始まると、海の濁りでタイラギが死滅し、休漁に追い込まれる事態となってしまいました。また、潮受け堤防の閉め切り後は、潮流が遅くなり、赤潮や貧酸素水塊によって魚介類が大きな被害を受け、かつてのような水揚げは全くなくなってしまったそうです。mylist/48084459
諫早湾干拓問題ラジオAIネット第30回「有明海の漁獲量と評価委員会報告」
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2017年6月25日にニコニコ生放送で配信した第30回では、元中央水産研究所室長の佐々木克之さんに、有明海の漁獲量減少の実態と、それに関連する評価委員会2017年報告の問題点などについて伺いました。
2017年3月に評価委員会が公表した報告では、有明海の漁獲量減少の理由として、貧酸素水塊の影響を指摘しているものの、その発生原因については明らかにしていません。農水省は有明海の漁獲量の減少は、全国の海域と同様な傾向であると主張しています。しかし、魚種や海域ごとに漁獲量を細かく分析して比較していくと、諫早湾干拓の影響がはっきりと見えてくることを、佐々木さんに教えていただきました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第31回「大牟田沖の漁業の変化」
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2017年7月23日にニコニコ生放送で配信した第31回では、福岡県新大牟田漁協の中島敏信さんに、大牟田沖でのタイラギ漁の話を中心に伺いました。
23歳までは佐賀県鹿島沖で、それ以降は福岡県大牟田沖で長年潜水漁業に従事してきた中島さんは、まさに有明海奥部の海底を知りつくしている漁師さんです。諫早湾干拓が始まる前は、冬はタイラギ、夏はクルマエビ、秋にはフグをとって豊かな生活を営んでいたそうです。ところが諫早湾の閉め切り以降は……。
現地の漁業者からコメントに対する意見をいただきましたので、フェイスブックに掲載しました。ぜひお読みください。https://www.facebook.com/ariakekai/posts/1618227694896297
諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第32回「森里海連環からの有明海再生」
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2017年8月27日に収録した第32回では、京都大学名誉教授の田中克さんにお話を伺いました。田中さんは森から海までの多様なつながりと、その再生を目的とする「森里海連環」の学問を提唱されています。有明海の環境悪化の主要な原因は、筑後川からの採砂、筑後大堰の建設、そして諫早湾干拓であるとし、いずれも森里海の連環を断ち切ってしまった問題であると指摘されました。
なお、今回は本番直前に通信環境に不具合が発生したため、ニコニコ生放送での配信を取りやめ、当日は番組の録音だけを行いました。ゲストの田中さん、そしてニコニコ生放送にアクセスしていただいた皆さんに、お詫び申し上げます。
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