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【神道シリーズ】第59回・八百万の神⑯羽黒三山信仰【後編】松例祭・即身仏・お竹大日如来
今回は羽黒三山修験の後編として、主に松例祭やお竹大日如来信仰、湯殿山の即身仏などに焦点を当てて話をしようと思います。
出羽三山(奥羽三山)の中で、羽黒山と月山は、天台修験が支配する中、14世紀以降に成立した能除(蜂子皇子)の伝説信仰が中心となり、湯殿山は弘法大師(空海)の登山伝承や即身仏の信仰が中心となっています。
今回ご紹介する松例祭(しょうれいさい)は、羽黒山で毎年行われてる、能除伝説に基づく、巨大な藁製の「ツツガムシ」に火をつけて引っ張り競争するという祭祀で、終盤には頭に霊符を付け、赤青白に塗りたくった顔で白衣を纏った験者が火打石で発火するシーンが出てくるのですが、その様子は、日本というより中国や半島の道教祭祀を彷彿させるものがあります。(実際庄内地方には中世に渤海からの漂流者たちが住み着いたという記録がありますから、その影響が考えられます)
お竹大日如来は、江戸時代に羽黒の手向(とうげ)集落出身のお竹という女性が江戸に奉公に出てから、大日如来の化身だと言われるようになり、江戸を中心に広まった羽黒信仰の一種であります。
奥村一 ピアノのためのソナチネ第3番(1961)
作曲者によれば、五音音階の泥臭さとそのとぼけたさまをを表現したという曲で、全体的な音の感じは日本というより中国東北部やモンゴルのものに近いように思えます。奥村一はソナチネを全部で5曲書いていますが、どれもこれも要求される技巧は平均的なソナタなみです。