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結月ゆかりによる Wir lagen vor Madagaskar Fullver (ドイツ軍歌 日本語吹替え版 5番まで)
今宵、ゆかりさんに歌ってもらっているリクエスト曲は「マダガスカルに寄ったら」というドイツ軍歌となります。
最初、字面だけで判断して
「ドイツやフランスヴィシー政府のマダガスカル駐留艦隊の歌かのぅ?」
と思っていたのですが、蓋を開けてみると、明るい曲調に悲惨な歌詞という、なんともちぐはぐな曲で驚きました。
もともと、この歌詞とは異なった内容が歌われていたのですが、ドイツの水兵さん達が勝手に歌詞を改編したり付け足したりして、このような歌となったようです。
■参考にした歌詞(一般的には3番までしか歌われないのですが、今回は5番まで)
https://www.lieder-archiv.de/wir_lagen_vor_madagaskar-text_300544.html
個人的には日本の「南洋航路」が改編されて出来た兵隊さんソング「ラバウル小唄」と同じ顛末かと思いますです。
●翻訳に関するどうでも良い事
歌詞にある「Ahoi:アーホイ」ですが、これは船乗りが発する船やボートに対する合図になります。
ヨーロッパやアメリカでも使用されており(英語ではAhoy)「やぁどうも」「こんにちわ」「警告!」「さよなら」等の意味があったりします。
この歌の場合は多分「さいなら~」みたいな感じの別れの挨拶ではないかと思います。(イタリア語の「Ciao:チャオ」と似た用法。)
また、原文で「Der Langbein der war der erste,:足長野郎が最初だった」とあり「Der Langbein 」は本来人名かと思いますが、翻訳歌詞の中では「最初の犠牲者が出た」と意訳してます。
▲「これ確か日本に向かうバルチック艦隊歌ったのじゃなかったっけ?」
確かに日露戦争の「Belagerung von Port Arthur:アーサー港包囲戦(旅順攻囲戦)」前後の状況と似てはおりますが、たまたまであって関係ないらしいです。(下記Historischer Hintergrund参照)
https://de.wikipedia.org/wiki/Wir_lagen_vor_Madagaskar
しかし、このようなマニアックな話題をご存知とは、コメント下さった方は相当「通」やね。
次回投稿予定:2020年11月5日
次弾装填:討匪行
★本日のうちのMMD的家系図
くま式 結月ゆかり ChaChaMARU型
広告に関する謝辞:秋月型初月様、またもやの広告、頭が下がる重いです。月鈴那知様、トオノ様、ワド様、Siegfried様、子宝草様につきましても、ありがたく頂戴させていただきます。