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佐々木敦×土居伸彰「アニメーション的想像力の現在:ノルシュテインから『この世界の片隅に』まで——『個人的なハーモニー』(フィルムアート社)刊行記念イベント」【2017/1/31収録】
「新千歳空港国際アニメーション映画祭」「GEORAMA」といったユニークな企画で世界のアニメーションを発信し続ける土居伸彰が、ロシアの作家ユーリー・ノルシュテインを中心に、アニメーションのこれまでとこれからの可能性を論じる本格アニメーション論を刊行! 個人作家たちのみならず、ジブリや『君の名は。』『この世界の片隅に』など日本の現代アニメを語るための視点や、文化を共有する場を作ることについてまで、幅広い射程をもつこの本をベースに、批評家の佐々木敦とともに、アニメーションの歴史、そしてその現在と未来を語り尽す!★登壇者からのメッセージ★自分で言うのもなんですが、アニメーションの分野では類書のない、ユニークな本が書けたと思っています。ノルシュテインなど個人作家の作品を中心にとりあげながら、ディズニー再考、アニメーション・ドキュメンタリーや近年の世界の長編アニメーション、デジタル化以降のアニメーションの変質、意外と気づかれていないアニメーションの性質といったことも語っています。近年のディズニーや、『君の名は。』『聲の形』『この世界の片隅に』と続く2016年の日本アニメの充実ぶりについて語るための視点も内包しています。(象徴性から抽象性へ、というような感じでしょうか……)アニメーションにかぎらずインディペンデント文化について、もしくは「場を作ること・守ること」について考察でもあり、佐々木さんのご著書(とりわけパラフィクションの概念)や活動にもインスパイアされたところが多いので、ご一緒させていただけるのが楽しみです。是非お越しください!(土居伸彰)
【イベントのページ】
http://genron-cafe.jp/event/20170131/
東浩紀「コロナでイベントが続々中止になっているゲンロンカフェから東浩紀がお送りするひとり語り生放送。おれたちは諦めないぞ!」(2020/3/2収録)@hauzma #ゲンロン200302
【収録時のイベント概要】
表題のとおり。ゲンロンカフェでも続々とイベントが中止になっているなか、存在感を維持するため無理して頑張る強引な生放送。あまりにも強引なので登壇者も東ひとり。テーマはないけど有料なのは、ちょっとでも損失を埋めたいから。これが中小企業の現実だ! みんなカンパよろしく! 有料時間になったらいろいろ質問に答えるかもしれないよ! いや、とはいえ少しはまともな話もするかもしれない。5月に出る新刊2冊とかゲンロン11に書く原稿とか……。
【突発生放送】コロナでイベントが続々中止になっているゲンロンカフェから東浩紀がお送りするひとり語り生放送。おれたちは諦めないぞ!【カンパよろしく】 – ゲンロンカフェ
https://genron-cafe.jp/event/20200302b/
速水健朗「革命とエンタメ。そして、なんとなく堤幸彦論。」【独立国論 #2】【2015/10/29収録】 @gotanda6
今回の講義では、創作の原点に革命を抱いている作家たちについて話たいと思います。
僕が昔から好きになる作家には、なにかしらふんわり共通点があるような気がしていました。浮かんでくるのは、矢作俊彦、村上龍、村上春樹、映画監督の川島透なんて名前たち。
矢作俊彦『スズキさんの休息と遍歴―またはかくも誇らかなるドーシーボーの騎行』は、かつて左翼の闘士だった“スズキさん”が、愛車のシトロエン2CVで、旅行に出かける妻を成田空港まで送りに行くという一見ドライブ小説。それがいつしか闘争の現場である成田を通り、彼の闘争を振り返るようなものへと変わっていきます。直接的に革命を描くわけではありませんが、現代からその足跡を眺める旅です。
そのほかの作家については、ゲンロンスクールで話しますが、国家転覆を試みる闘争=革命を孕んだ、またはそれにまつわる小説や映画は数多くあります。
こんなストーリーのお芝居があります。学園闘争の時代、ある高校でバリケード封鎖が敢行され、主人公の高校生は、機動隊が水平発射した催涙弾が頭に当たり意識を失います。その彼が意識を取り戻すのは、30年後。主人公は、47歳のおじさんとして高校に復学し、かつての闘争の空気などみじんも残っていない学園で独り横暴な学園の権力と戦おうとします。革命をモチーフにしたコメディです。
これは『僕たちが好きだった革命』として小説になっており、その作者は鴻上尚史ですが、原案者は堤幸彦です。そう、堤幸彦は『ケイゾク』『TRICK』『SPEC』などのドラマシリーズでおなじみの監督で、僕も好きな作家の1人。映画はいろいろ微妙ではありますが。
今回は、なんとなく堤幸彦とその思想をゴールにしてみたいと思います。『ケイゾク』『TRICK』論が僕にできるかどうかはわかりませんが、堤論はいつかはやってみたいと思っていたとっておきのテーマです(ちなみに僕が一番好きな堤作品は堂本剛君主演の『金田一少年の事件簿』シリーズです。DVD全部持ってます)。
とにかく多作で、しかも『20世紀少年』のようなビッグバジェットのテレビ局制作映画をも手がける存在でもある堤幸彦は、思想のなさそうな作家、つまり1人の作家として作家主義的に論じられない作家の1人です。でも、そんな堤を、今回はあえて作家論として語ってみたいと思います。
堤の最新作『天空の蜂』こそ珍しく「原発」「テロ」を扱った作品ですが、それ以外の堤作品にも共通しているように思われる「革命」「闘争世代」「共産主義の夢」的なものを見出してみる。そして、それは矢作、川島といった作家たちの表現活動と紐付いたものに見えてくる。そんな講義にしたいと思います。今回もこうご期待!
速水健朗
http://genron-cafe.jp/event/20151029/
福冨渉×上田洋子「タイ文字の読みかた、タイ文学の読みかた——プラープダー・ユンから21世紀のタイ文学まで」【2016/10/19収録】 @sh0f @yuvmsk
ゲンロンカフェではこれまでもタイの文学・思想を扱ったイベントを開催してきました。タイと日本との交流の歴史は600年前、朱印船貿易の時代にさかのぼるとされています。
3月に開催した作家プラープダー・ユン氏と東浩紀の対談は大きな反響を呼びました。このイベントをきっかけに『ゲンロン4』から、プラープダー氏の哲学エッセイ『新しい目の旅立ち』の翻訳が連載されることになりました。わたしたちは翻訳のおかげで日本語でタイの作品を読むことができますが、絵文字のようなタイ語は、日本人にとってハードルが高いのも事実です。
このイベントでは、タイイベントの仕掛け人、福冨渉氏をお招きし、タイ語の読み方を教えていただきます。また、タイ文化・文学の最新事情を語っていただきます。聞き手はゲンロンのロシア文学者・上田洋子です。どうぞお楽しみに!
■
こんにちは、福冨渉です。みなさん、「タイの作家」と言われて、誰か名前が思い浮かびますか?「プラープダー・ユン」はもしかすると聞いたことがあるかもしれません。(『ゲンロン4』から連載が始まりますよ!)では、「ウィーラポーン・ニティプラパー」(2015年の東南アジア文学賞受賞作家)は?「シーブーラパー」(タイ近代文学の祖)は?他の外国文学と同じように、タイ文学にもたくさんの作家がいて、たくさんの作品が生まれています。政治と社会の大きなうねりの中にある現代タイにおいては、人々が文学の力、言葉の力に託す希望がまだリアリティを持っています。
今回のイベントでは、日本ではなかなか紹介されないタイ文学の世界のドアを少しだけ開いて覗いてみます。もちろんそのためには、言語という鍵も必要になるので、かんたんタイ文字・タイ語講座も実施する予定です。タイ語は文字と発音が難しい一方、文法はとてもシンプル。線画のような、記号のようなタイ文字が読めるようになると、そこから世界が一気に広がります。
上田洋子さんを聞き手に迎えて、日本とタイを越えてもっと広いお話ができればと思っています。10月19日はゲンロンカフェにぜひいらしてください!
http://genron-cafe.jp/event/20161019/
【1/2】大山顕×佐藤大×東浩紀「人間は見ることを取り戻せるのかーーポスト・コロナの映像論」(2020/5/27収録)@sohsai @storyriders
ゲンロンαにイベントのレポート記事を掲載しています。ぜひお読みください。
(上)記事URL= https://genron-alpha.com/article20200601_01/
(下)記事URL= https://genron-alpha.com/article20200601_02/
【収録時のイベント概要】
『新写真論』( https://genron-tomonokai.com/shinshashinron/ )刊行記念! 著者の大山顕氏、脚本家の佐藤大氏、東浩紀による鼎談番組を生放送いたします。
《まさに「目から鱗」というべき、味わい深い分析の宝庫》
(飯沢耕太郎氏、『図書新聞』第3449号)
《本書はこれまでの写真ではなく、現在の写真、そしてこれからの写真のあり方をめぐって書かれている。だから「新写真論」なのである》
(タカザワケンジ氏、『東京新聞/中日新聞』2020年5月16日号)
発売以来、各種メディアでも数多く紹介され、話題沸騰中の『新写真論』。同書の第20章「写真は誰のものか」では、録画機器と記録メディアが低価格化・高性能化して、監視カメラやドライブレコーダーなどの「全記録化」が行われるようになり、「今後はAIしか見ない写真が大量に存在するようになる。いや、すでにそうなっている。写真は人間のためのものではなくなった」と、われわれが「見る」という行為そのものが大きく変化している現状をスリリングに考察しています。
4月に行われた文筆家・辻田真佐憲氏との対談では、「コロナウイルスのピークカット戦略はダムの役割と同じ」「コロナウィルスのイメージ画像はスマホで撮ったポートレートの顔に似ている」など、現在のコロナ禍について、大山氏ならではの鋭い見方が披露されました。
今回の番組では、サイバーパンクなどSFにも造詣の深い佐藤氏、東とともに、ポスト・コロナ以降の写真/映像がどのように変わっていくのか、大山氏が『新写真論』で展開した考察を掘り下げながら議論を展開していきます。
大山氏と佐藤氏には「ポスト・コロナの映像論」をテーマにしたプレゼンもお願いしています。団地好きユニット「団地団」のメンバーとして親交の厚い両氏ですが、意外やゲンロンカフェで一緒になるのは今回が初。知的好奇心を刺激する、白熱の議論をご期待ください!
【放送限定!2時間番組】人間は見ることを取り戻せるのか – ゲンロンカフェ
https://genron-cafe.jp/event/20200527/
【2/2】大山顕×佐藤大×東浩紀「人間は見ることを取り戻せるのかーーポスト・コロナの映像論」(2020/5/27収録)@sohsai @storyriders
ゲンロンαにイベントのレポート記事を掲載しています。ぜひお読みください。
(上)記事URL= https://genron-alpha.com/article20200601_01/
(下)記事URL= https://genron-alpha.com/article20200601_02/
【収録時のイベント概要】
『新写真論』刊行記念! 著者の大山顕氏、脚本家の佐藤大氏、東浩紀による鼎談番組を生放送いたします。
《まさに「目から鱗」というべき、味わい深い分析の宝庫》
(飯沢耕太郎氏、『図書新聞』第3449号)
《本書はこれまでの写真ではなく、現在の写真、そしてこれからの写真のあり方をめぐって書かれている。だから「新写真論」なのである》
(タカザワケンジ氏、『東京新聞/中日新聞』2020年5月16日号)
発売以来、各種メディアでも数多く紹介され、話題沸騰中の『新写真論』。同書の第20章「写真は誰のものか」では、録画機器と記録メディアが低価格化・高性能化して、監視カメラやドライブレコーダーなどの「全記録化」が行われるようになり、「今後はAIしか見ない写真が大量に存在するようになる。いや、すでにそうなっている。写真は人間のためのものではなくなった」と、われわれが「見る」という行為そのものが大きく変化している現状をスリリングに考察しています。
4月に行われた文筆家・辻田真佐憲氏との対談では、「コロナウイルスのピークカット戦略はダムの役割と同じ」「コロナウィルスのイメージ画像はスマホで撮ったポートレートの顔に似ている」など、現在のコロナ禍について、大山氏ならではの鋭い見方が披露されました。
今回の番組では、サイバーパンクなどSFにも造詣の深い佐藤氏、東とともに、ポスト・コロナ以降の写真/映像がどのように変わっていくのか、大山氏が『新写真論』で展開した考察を掘り下げながら議論を展開していきます。
大山氏と佐藤氏には「ポスト・コロナの映像論」をテーマにしたプレゼンもお願いしています。団地好きユニット「団地団」のメンバーとして親交の厚い両氏ですが、意外やゲンロンカフェで一緒になるのは今回が初。知的好奇心を刺激する、白熱の議論をご期待ください!
【放送限定!2時間番組】人間は見ることを取り戻せるのか – ゲンロンカフェ
https://genron-cafe.jp/event/20200527/
【1/4】さやわか×辻田真佐憲×東浩紀「2020年前半めった斬り! コロナで振り返るゲンロン式時事放談」(2020/7/9収録) @someru @reichsneet @hazuma #ゲンロン200709
ゲンロンαにイベントのレポート記事を掲載しています。ぜひお読みください。
記事URL= https://genron-alpha.com/article20200713_01/
【収録時のイベント概要】
2020年は、カルロス・ゴーンの国外逃亡とトランプ政権によるソレイマニ司令官暗殺で明けた——のだが、いまだれがそのことを覚えているだろうか(ゴーン逃亡自体は前年末)。2月以降のコロナパニックと一種の「高揚感」のなかで、日本と世界の健忘症はますますひどくなっている。このあと第2波が来るかもしれないし衆院選もあるかもしれない。少なくとも米大統領選はある。年末まで待っていたら、もうだれも前半のことなんて語らなくなりそうだ。そんな危機感から急遽企画された振り返り企画! コロナで明け暮れたこの半年間、あらためてなにが起きたのかゲンロン風に好き勝手に語る。お迎えするのは政治批評の辻田真佐憲氏と文化批評のさやわか氏。聞き手と司会は東浩紀!
2020年前半めった斬り! コロナで振り返るゲンロン式時事放談 – ゲンロンカフェ
https://genron-cafe.jp/event/20200709/
〈2/7〉五野井郁夫×福嶋亮大×東浩紀「東アジアでデモは可能か——香港デモ最新レポ」【2014/11/12配信】 @gonoi @liang_da @hazuma
★「REALTOKYO」に掲載された福嶋亮大さんの取材レポート「香港デモ見聞録」(http://realkyoto.jp/article/report_hongkong_demo_fukushima/)も必見です!★9月27日に始まり、現在も終息の気配を見せない香港の民主化要求デモ。警察が排除のために使った催涙弾に対し、学生たちが傘を使って身を守ったことから傘がデモのシンボルとなり、「雨傘運動」や「雨傘革命」と呼ばれている。雨傘運動は中国政府に対する民主化運動である。2017年から普通選挙になるはずだった行政長官選挙が、指名委員会による支持を得た候補者数名に立候補者を絞ると発表され、これに対する反発運動が急速に拡大していった結果である。しかし、その運動を支えているのはどのような人々なのか、そこに至るまでにいかなる動きがあったのか、隣国の出来事にもかかわらず、日本国内ではその実情がなかなか見えてこない。2度にわたってその実際を目撃した中国文学者・福嶋亮大が、現地の写真を参照しながら最新情報をレポートする。くわえて国際政治学者・五野井郁夫も直近の香港でのフィールドワークを報告。また、台湾学生による立法院占拠など、東アジアにおけるデモの動きは広がりを見せている。これがさらなるうねりに発展する可能性はあるのか。それらのデモと日本におけるデモの浸透にはどのようなつながりがあるのか。五野井郁夫、福嶋亮大、東浩紀の3人が、東アジアにおけるデモの可能性について問う。
〈3/7〉五野井郁夫×福嶋亮大×東浩紀「東アジアでデモは可能か——香港デモ最新レポ」【2014/11/12配信】 @gonoi @liang_da @hazuma
★「REALTOKYO」に掲載された福嶋亮大さんの取材レポート「香港デモ見聞録」(http://realkyoto.jp/article/report_hongkong_demo_fukushima/)も必見です!★9月27日に始まり、現在も終息の気配を見せない香港の民主化要求デモ。警察が排除のために使った催涙弾に対し、学生たちが傘を使って身を守ったことから傘がデモのシンボルとなり、「雨傘運動」や「雨傘革命」と呼ばれている。雨傘運動は中国政府に対する民主化運動である。2017年から普通選挙になるはずだった行政長官選挙が、指名委員会による支持を得た候補者数名に立候補者を絞ると発表され、これに対する反発運動が急速に拡大していった結果である。しかし、その運動を支えているのはどのような人々なのか、そこに至るまでにいかなる動きがあったのか、隣国の出来事にもかかわらず、日本国内ではその実情がなかなか見えてこない。2度にわたってその実際を目撃した中国文学者・福嶋亮大が、現地の写真を参照しながら最新情報をレポートする。くわえて国際政治学者・五野井郁夫も直近の香港でのフィールドワークを報告。また、台湾学生による立法院占拠など、東アジアにおけるデモの動きは広がりを見せている。これがさらなるうねりに発展する可能性はあるのか。それらのデモと日本におけるデモの浸透にはどのようなつながりがあるのか。五野井郁夫、福嶋亮大、東浩紀の3人が、東アジアにおけるデモの可能性について問う。
飯田泰之×井上智洋「世界恐慌は起こるのか? パンデミック下/以後の経済政策総点検!!!」@iida_yasuyuki @tomo_monga(2020/4/14収録)
ゲンロンαにイベントのレポート記事を掲載しています。ぜひお読みください。
記事URL= https://genron-alpha.com/article20200417_01/
【収録時のイベント概要】
新型コロナウィルスの流行に歯止めがかからない。
感染は東アジアからヨーロッパ、中東、アメリカと世界へ拡大し、
各国で出入国が規制され、強制力を伴う移動の制限も課せられている。
日本国内では感染拡大を防ぐため多くのイベントが延期・中止を迫られる一方で、
このまま経済活動を制約し続けることの限界も指摘されている。
国を挙げて盛り上げを図ってきたオリンピック・パラリンピックも、
延期を余儀なくされることになった。
収束時期の見えないパンデミックに対し、
経済学が導く正しい対策とはなんなのか。
世界経済はいつまで、どこまで耐えることができるのか。
パンデミックが収束したとして、
グローバル経済はふたたび以前の姿に戻るのか。
現金給付、減税、休業補償……
数々の施策のうち、なにがもっとも有効で、
いつ、どのタイミングで手を打つべきなのか。
安倍政権の施策はどのていど正しいのか。
飯田泰之と井上智洋。
ふたりの気鋭の経済学者が、
パンデミック下/以後の経済を徹底的に語る!!!
世界恐慌は起こるのか? パンデミック下/以後の経済政策総点検!!! – ゲンロンカフェ
https://genron-cafe.jp/event/20200414/
〈6/7〉五野井郁夫×福嶋亮大×東浩紀「東アジアでデモは可能か——香港デモ最新レポ」【2014/11/12配信】 @gonoi @liang_da @hazuma
★「REALTOKYO」に掲載された福嶋亮大さんの取材レポート「香港デモ見聞録」(http://realkyoto.jp/article/report_hongkong_demo_fukushima/)も必見です!★9月27日に始まり、現在も終息の気配を見せない香港の民主化要求デモ。警察が排除のために使った催涙弾に対し、学生たちが傘を使って身を守ったことから傘がデモのシンボルとなり、「雨傘運動」や「雨傘革命」と呼ばれている。雨傘運動は中国政府に対する民主化運動である。2017年から普通選挙になるはずだった行政長官選挙が、指名委員会による支持を得た候補者数名に立候補者を絞ると発表され、これに対する反発運動が急速に拡大していった結果である。しかし、その運動を支えているのはどのような人々なのか、そこに至るまでにいかなる動きがあったのか、隣国の出来事にもかかわらず、日本国内ではその実情がなかなか見えてこない。2度にわたってその実際を目撃した中国文学者・福嶋亮大が、現地の写真を参照しながら最新情報をレポートする。くわえて国際政治学者・五野井郁夫も直近の香港でのフィールドワークを報告。また、台湾学生による立法院占拠など、東アジアにおけるデモの動きは広がりを見せている。これがさらなるうねりに発展する可能性はあるのか。それらのデモと日本におけるデモの浸透にはどのようなつながりがあるのか。五野井郁夫、福嶋亮大、東浩紀の3人が、東アジアにおけるデモの可能性について問う。
石戸諭×小松理虔「数字が語らないことを語りたい——『リスクと生きる、死者と生きる』刊行記念トークショー」【2017/9/29収録】 @satoruishido @riken_komatsu
『リスクと生きる、死者と生きる』を刊行された石戸諭さんをお招きし、「浜通り通信」でおなじみのいわきの小松理虔さんと、刊行記念トークショーを開催いたします。第1回のチェルノブイリツアーにも参加されていた石戸さんは、ジャーナリストとして、3.11後の問題にどう向き合ってきたのか。じっくりと語っていただきます。小松さん登壇イベントでは恒例の福島の美味しいお酒もあります! ぜひご来場ください。「気になってはいるんですけど、当事者じゃないし、どういう立場で考えていいのかわからないんです」——。福島のこと、2011年3月11日からのことを書くとき、いろんな読者からこんな言葉をもらいます。簡単には答えを出せないことなのですが「当事者」とは誰のことなのか。「当事者」ではないと考えてはいけないのか。なんとなく気になっているけど、話題しづらくなった問題のこれから、を小松さんと考えていきたいと思います。(石戸諭)
【イベントのページ】
http://genron-cafe.jp/event/20170929/
〈4/7〉五野井郁夫×福嶋亮大×東浩紀「東アジアでデモは可能か——香港デモ最新レポ」【2014/11/12配信】 @gonoi @liang_da @hazuma
★「REALTOKYO」に掲載された福嶋亮大さんの取材レポート「香港デモ見聞録」(http://realkyoto.jp/article/report_hongkong_demo_fukushima/)も必見です!★9月27日に始まり、現在も終息の気配を見せない香港の民主化要求デモ。警察が排除のために使った催涙弾に対し、学生たちが傘を使って身を守ったことから傘がデモのシンボルとなり、「雨傘運動」や「雨傘革命」と呼ばれている。雨傘運動は中国政府に対する民主化運動である。2017年から普通選挙になるはずだった行政長官選挙が、指名委員会による支持を得た候補者数名に立候補者を絞ると発表され、これに対する反発運動が急速に拡大していった結果である。しかし、その運動を支えているのはどのような人々なのか、そこに至るまでにいかなる動きがあったのか、隣国の出来事にもかかわらず、日本国内ではその実情がなかなか見えてこない。2度にわたってその実際を目撃した中国文学者・福嶋亮大が、現地の写真を参照しながら最新情報をレポートする。くわえて国際政治学者・五野井郁夫も直近の香港でのフィールドワークを報告。また、台湾学生による立法院占拠など、東アジアにおけるデモの動きは広がりを見せている。これがさらなるうねりに発展する可能性はあるのか。それらのデモと日本におけるデモの浸透にはどのようなつながりがあるのか。五野井郁夫、福嶋亮大、東浩紀の3人が、東アジアにおけるデモの可能性について問う。
夏野剛×東浩紀「ニッポンの動画――DXは日本社会を変えるのか?」(2020/11/25収録)@tnatsu @hazuma #ゲンロン201125
【イベント概要】
新型コロナの流行でテレワークや動画配信の需要が激増し、DX元年ともされる2020年。
そんななかゲンロンも、新しい映像配信プラットフォーム「シラス」( https://shirasu.io/ )を10月19日に開設した。ゲンロンカフェのイベントも、ニコニコ生放送とともにシラスでの同時中継がスタートしている。
今回ゲンロンカフェでは、ニコニコ生放送を提供する株式会社ドワンゴの代表取締役であり、数多くの政府審議会委員、企業社外取締役などを兼任して日本のDXを牽引する夏野剛氏をお迎えし、東浩紀との特別対談を開催する。
これからはネットで教育もなにもかもできるようになると喝破する夏野。ネットへの依存は数の支配を強くするので、別の未来を作りたいと語る東。「最強の生主」とも呼ばれた東がなぜニコ生から離れたのか、その真意も聞けるかもしれない。
という建て付けの対談だが、夏野と東は旧知の仲。いつものとおり途中からはアルコール片手の放談になることはまちがいなし。ほぼ1年ぶりの対談をお見逃しなく!
ニッポンの動画 – ゲンロンカフェ
https://genron-cafe.jp/event/20201125/
【1/2】大山顕×辻田真佐憲×東浩紀「コロナは2020年代の『顔』になるか?―― コロナと表象 #2」 @sohsai @reichsneet @hazuma #ゲンロン200925(2020/9/25収録)
ゲンロンαにイベントのレポート記事を掲載しています。ぜひお読みください。
記事URL= https://genron-alpha.com/article20201001_01/
【イベント概要】
半年前、緊急事態宣言発令の3日後の4月10日、ゲンロンカフェでは、写真家の大山顕氏と近代史研究者の辻田真佐憲氏による対談イベント「コロナ非常時のメディアはどうなる?」(コロナと表象 #1)( https://genron-cafe.jp/event/20200410/ )を開催した。
大山氏は同イベントで、コロナ禍では災害を象徴する風景がなく、代わりにインフォグラフィックが氾濫していること、そしてそれこそが危険であることを指摘した。コロナを語る言葉とイメージに人々が翻弄されるなか、非常時のメディアのありかたについて、幅広い議論が展開された。
それから半年、コロナはどのように表象され、メディアで語られてきたのであろうか。いまだ収束の兆しは見えないものの、GoToトラベルが支援対象に東京も含めるなど、コロナに対する世間の空気は変わってきた。しかし流行が再拡大する可能性は小さくない。そのとき、人々は、そしてメディアは、コロナに対してどのような反応をするのか。今後のメディアパニックに備えておきたい。
大山氏の著書『新写真論( https://amzn.to/2UXXFJT )』のサブタイトルは「スマホと顔」と題されている。「顔」の専門家である大山氏と「非常時」の専門家である辻田氏が交わす、ゲンロンカフェならではコロナ表象論。司会を務めるのは、前回後半から乱入した東浩紀。
今回も投稿フォームから登壇者への質問を大募集! 長時間上等の人気登壇者たちが、質問の続く限りたっぷりと語り尽くす!
コロナは2020年代の「顔」になるか? – ゲンロンカフェ
https://genron-cafe.jp/event/20200925/
鳩山友紀夫×茂木健一郎「友愛とはなにか――アメリカと中国のあいだ、保守とリベラルのあいだで」【モギケンカフェ #1】@hatoyamayukio @kenichiromogi(2020/8/27収録)
ゲンロンαにイベントのレポート記事を掲載しています。ぜひお読みください。
記事URL= https://genron-alpha.com/article20200902_02/
※鳩山さんご出演の本編のみの動画です。予めご了承ください。
【イベント概要】
脳科学者の茂木健一郎氏がホストを務める、トークイベントシリーズ「モギケンカフェ( https://is.gd/9ayURo )」がスタート!
各界の第一線で活躍する著名人をお招きし、茂木氏だから聞くことのできる話題を深掘りしていく。
その記念すべき第1回にご登場いただくのは、元内閣総理大臣の鳩山友紀夫氏。現在は政界を引退し、自身が掲げる「友愛」の理念のもと、理事長を務めるシンクタンク「東アジア共同体研究所」を拠点に幅広く活動している。
茂木氏は東アジア共同体研究所の理事を務めるなど、鳩山氏とは長年の親交が深い。現在の国際情勢や、憲政史上最長の在任日数を更新する安倍政権を、いまの鳩山氏はどう見ているのか。また、当時の鳩山政権での政策や、メディアの報道のされ方を、ふり返ってどのように捉えているのか。既存のメディアでは報じられない鳩山氏の率直な思いを、茂木氏と縦横無尽に語り合っていただく予定だ。
リニューアルしたばかりのゲンロンカフェからお届けする、極上の対談シリーズの第1回。分野を横断しながら闊達に言葉を投げかけあい、混迷する時代のなかで社会のビジョンを追い求めていく、ゲンロンカフェ新章の幕開けを見逃すな!
友愛とはなにか – ゲンロンカフェ
https://genron-cafe.jp/event/20200827/
〈5/7〉五野井郁夫×福嶋亮大×東浩紀「東アジアでデモは可能か——香港デモ最新レポ」【2014/11/12配信】 @gonoi @liang_da @hazuma
★「REALTOKYO」に掲載された福嶋亮大さんの取材レポート「香港デモ見聞録」(http://realkyoto.jp/article/report_hongkong_demo_fukushima/)も必見です!★9月27日に始まり、現在も終息の気配を見せない香港の民主化要求デモ。警察が排除のために使った催涙弾に対し、学生たちが傘を使って身を守ったことから傘がデモのシンボルとなり、「雨傘運動」や「雨傘革命」と呼ばれている。雨傘運動は中国政府に対する民主化運動である。2017年から普通選挙になるはずだった行政長官選挙が、指名委員会による支持を得た候補者数名に立候補者を絞ると発表され、これに対する反発運動が急速に拡大していった結果である。しかし、その運動を支えているのはどのような人々なのか、そこに至るまでにいかなる動きがあったのか、隣国の出来事にもかかわらず、日本国内ではその実情がなかなか見えてこない。2度にわたってその実際を目撃した中国文学者・福嶋亮大が、現地の写真を参照しながら最新情報をレポートする。くわえて国際政治学者・五野井郁夫も直近の香港でのフィールドワークを報告。また、台湾学生による立法院占拠など、東アジアにおけるデモの動きは広がりを見せている。これがさらなるうねりに発展する可能性はあるのか。それらのデモと日本におけるデモの浸透にはどのようなつながりがあるのか。五野井郁夫、福嶋亮大、東浩紀の3人が、東アジアにおけるデモの可能性について問う。
鵜飼哲×宮﨑裕助(+東浩紀)「後期デリダ、『生き延び』の哲学――『ジャック・デリダーー死後の生を与える』刊行記念イベント」(2020/7/31収録) @parages #ゲンロン200731
ゲンロンαにイベントのレポート記事を掲載しています。ぜひお読みください。
記事URL= https://genron-alpha.com/article20200805_01/
【収録時のイベント概要】
フランス現代思想を代表する巨星、ジャック・デリダ。
その死後15年を経て刊行された宮﨑裕助『ジャック・デリダ―― 死後の生を与える』(岩波書店)( https://amzn.to/2TmfYGe )は、
日本にはまだ十分に紹介されていない晩年の思想に注目し、
「生き延び」や「死後の生」という観点で位置づけ直す、
画期的な著作である。
自らの死を前に、哲学者はなにを書き残そうとしていたのか。
言語に媒介されて残る「灰」がもたらす死後の生とはなにか。
ゲンロンカフェでは本書の刊行を記念し、トークイベントを開催。
パリでデリダに師事し、後期デリダの研究・紹介に携わってきた鵜飼哲を迎え、
いまだ語り尽くされていないその思想の可能性を探る。
後期デリダ、「生き延び」の哲学 – ゲンロンカフェ
https://genron-cafe.jp/event/20200731/
五十嵐太郎×岡本亮輔×室井康成 日本/東京から聖地巡礼を考える ──宗教的聖地とアニメ聖地はどう違うのか?
東京にはたくさんの聖地がある。『聖地巡礼』で聖地と観光の現在を示した宗教学者・岡本亮輔。新刊『江戸東京の聖地を歩く』では、神社仏閣からスカイツリーまで、東京に点在する聖地を訪ね歩き、その歴史的背景や現在を綴っている。わたしたちがなにげなく暮らす街のなかにも、数々の注目すべき「聖地」が隠れている。数々の建築論、景観論を著してきた建築学者・五十嵐太郎、著書『首塚・胴塚・千人塚』で近代以前の戦乱によって葬られた死者たちの足跡を辿り、韓国での調査経験も豊富な民俗学者・室井康成とともに、それぞれの見てきた日本/東京の聖地のすがたと、その文脈や理論的背景を考察。また後半には、異なる専門を持つ3人により、宗教的な聖地を巡ることとアニメ聖地を旅することの違いや、「聖地巡礼」の未来について討議する。これを聞けば、「聖地」の本当の意味と魅力がわかる!【イベントのページ】http://genron-cafe.jp/event/20170307/
〈7/7〉五野井郁夫×福嶋亮大×東浩紀「東アジアでデモは可能か——香港デモ最新レポ」【2014/11/12配信】 @gonoi @liang_da @hazuma
★「REALTOKYO」に掲載された福嶋亮大さんの取材レポート「香港デモ見聞録」(http://realkyoto.jp/article/report_hongkong_demo_fukushima/)も必見です!★9月27日に始まり、現在も終息の気配を見せない香港の民主化要求デモ。警察が排除のために使った催涙弾に対し、学生たちが傘を使って身を守ったことから傘がデモのシンボルとなり、「雨傘運動」や「雨傘革命」と呼ばれている。雨傘運動は中国政府に対する民主化運動である。2017年から普通選挙になるはずだった行政長官選挙が、指名委員会による支持を得た候補者数名に立候補者を絞ると発表され、これに対する反発運動が急速に拡大していった結果である。しかし、その運動を支えているのはどのような人々なのか、そこに至るまでにいかなる動きがあったのか、隣国の出来事にもかかわらず、日本国内ではその実情がなかなか見えてこない。2度にわたってその実際を目撃した中国文学者・福嶋亮大が、現地の写真を参照しながら最新情報をレポートする。くわえて国際政治学者・五野井郁夫も直近の香港でのフィールドワークを報告。また、台湾学生による立法院占拠など、東アジアにおけるデモの動きは広がりを見せている。これがさらなるうねりに発展する可能性はあるのか。それらのデモと日本におけるデモの浸透にはどのようなつながりがあるのか。五野井郁夫、福嶋亮大、東浩紀の3人が、東アジアにおけるデモの可能性について問う。
原武史×藤村龍至×東浩紀「さいたまの過去と未来――出雲の血脈と郊外私鉄の可能性(思索の源泉としての私鉄3)」(2020/7/17収録)
※ 原武史さんのご登壇は前半パートのみとなります。
ゲンロンαにイベントのレポート記事を掲載しています。ぜひお読みください。
記事URL= https://genron-alpha.com/article20200721_01/
【収録時のイベント概要】
ゲンロンカフェでは大好評の「思索の源泉としての私鉄」シリーズで知られる政治学者・原武史氏。原氏の原点は西武線であり、また同氏には『<出雲>という思想』という埼玉論の名著がある。原氏のテツ学者の、否、政治学者としての原点はじつは「埼玉」にあるのではないか? そんなわけで第3弾では、所沢育ちで川越高校出身、いまも埼玉県下で縦横矛盾に活躍し続ける建築家・藤村龍至氏(東京藝術大学准教授でもある)をゲストに迎えて、ちょっと斜めの角度から鉄道と日本社会と埼玉の謎に迫る。
埼玉の思想的、都市論的可能性とはなにか? なぜ埼玉は明治以降辺境とみなされてきたのか? 秩父宮はなぜ秩父なのか? そしてポストコロナで埼玉が輝く可能性とはなにか? 司会を務めるのは、10代を東急沿線の横浜市で過ごし、池袋より北にはほとんどいったことのない東浩紀。乞うご期待。
さいたまの過去と未来 – ゲンロンカフェ
https://genron-cafe.jp/event/20200717/
(1/3)【大森望のSF喫茶 #9】 大森望×月村了衛×長谷敏司×宮内悠介「《NOVA+》発刊記念トークイベント:日本SF最前線」【2014/10/23配信】 @nzm @hose_s @chocolatechnica
10月上旬、河出文庫から『バベル 書き下ろし日本SFコレクションNOVA+』(河出文庫)が発売されます。日本SF大賞特別賞、星雲賞自由部門を受賞した《NOVA 書き下ろし日本SFコレクション》全10巻の後継シリーズにあたる《NOVA+》の第一弾。寄稿者は、宮部みゆき、月村了衛、藤井太洋、宮内悠介、野崎まど、酉島伝法、長谷敏司、円城塔の8氏です。
その中から、月村了衛、宮内悠介、長谷敏司の3氏をお招きし、新たな黄金時代を迎えた日本SFの現在と、再スタートを切った《NOVA》の今後、それぞれの最新作や今後の展望などについて突っ込んだ話を伺うとともに、ざっくばらんに討論していただきます。
(大森望)
(3/3)伊藤剛×加治屋健司「美術からマンガを見る/マンガから美術を見る――『マンガを「見る」という体験』刊行記念対談」【2014/11/14収録】 @GoITO @kenji_kajiya
鈴木雅雄編『マンガを「見る」という体験』(水声社)は、マンガ表現論と美術批評をクロスオーバーさせた連続討議を論集にまとめたものです。ともすればそれは、マンガと美術の接点をさぐるといったものととらえられますが(その見方も間違いではないにせよ)、むしろ「マンガ」と「美術」を同じテーブルのうえで扱うことで、私たちの視覚体験により深く切り込むことを試みたと言ったほうが適切でしょう。言い方を変えれば、ここで探られているのは、「マンガ」と「美術」を等しく語りうるプラットフォームということです。また、ともに平面のうえに「描かれたもの」であるはずの両者が、なぜかくも断絶させられてきたのかという問いを残すものであったと言ってもよいでしょう。本書の刊行記念であるこの対談では、同書所収の加治屋論文『マンガと美術――現代美術批評の観点から』で提示された、「経験的イメージ/超越論的イメージ」という概念対を軸に据え、マンガを「読む」体験の側から「美術」を「みる」ことと、美術を「鑑賞する」体験の側から「マンガ」を「よむ」ことを試みます。マンガの側からは「コマ」「フキダシ」といった諸装置を手がかりに、美術の側からは「フラットベッド画面」といった議論を手がかりに、互いの領域について互いが材料を持ち寄り、互いに「知りたいこと」を訊ね、互いが答えるという応答を予定しています。
大森望×東山彰良「大森望のSF喫茶#22 終末後の世界を描く─『罪の終わり』刊行記念トークイベント」【2016/6/1収録】
4ヶ月ぶり開催のSF喫茶は、作家・東山彰良さんをお招きします。選考委員全員が○をつけ、「20年に1度の傑作」と激賞された『流』で直木賞を受賞してから一年。受賞後第一作となる『罪の終わり』は、「50年に1度の傑作」や「世界文学の歴史に残り続ける作品」と、2013年の刊行時に読書界を震撼させた『ブラックライダー』の前日譚にあたります。前日譚とはいうものの、『ブラックライダー』を未読の方でも楽しめる傑作なので、(『罪の終わり』→『ブラックライダー』の順番で読んだ方が、世界観に没入しやすいかも、という声もあります)ご安心ください。小惑星が衝突した後の世界で、「神」とよばれた男。彼の人生をノンフィクション作家が暴く、いいかえれば、神話を解体していく、という体裁で書かれた『罪の終わり』。東山さんにとってSFとはなにか。いま、「終末後の世界」を舞台とした作品を書くのはなぜか。2時間にわたってじっくりとうかがいます。【イベントのページ】http://genron-cafe.jp/event/20160601/
(2/3)伊藤剛×加治屋健司「美術からマンガを見る/マンガから美術を見る――『マンガを「見る」という体験』刊行記念対談」【2014/11/14収録】 @GoITO @kenji_kajiya
鈴木雅雄編『マンガを「見る」という体験』(水声社)は、マンガ表現論と美術批評をクロスオーバーさせた連続討議を論集にまとめたものです。ともすればそれは、マンガと美術の接点をさぐるといったものととらえられますが(その見方も間違いではないにせよ)、むしろ「マンガ」と「美術」を同じテーブルのうえで扱うことで、私たちの視覚体験により深く切り込むことを試みたと言ったほうが適切でしょう。言い方を変えれば、ここで探られているのは、「マンガ」と「美術」を等しく語りうるプラットフォームということです。また、ともに平面のうえに「描かれたもの」であるはずの両者が、なぜかくも断絶させられてきたのかという問いを残すものであったと言ってもよいでしょう。本書の刊行記念であるこの対談では、同書所収の加治屋論文『マンガと美術――現代美術批評の観点から』で提示された、「経験的イメージ/超越論的イメージ」という概念対を軸に据え、マンガを「読む」体験の側から「美術」を「みる」ことと、美術を「鑑賞する」体験の側から「マンガ」を「よむ」ことを試みます。マンガの側からは「コマ」「フキダシ」といった諸装置を手がかりに、美術の側からは「フラットベッド画面」といった議論を手がかりに、互いの領域について互いが材料を持ち寄り、互いに「知りたいこと」を訊ね、互いが答えるという応答を予定しています。
小泉悠×服部倫卓×上田洋子「ベラルーシに革命は可能かーーSNS時代の独裁と運動」(2020/9/10収録)
ゲンロンαにイベントのレポート記事を掲載しています。ぜひお読みください。
記事URL= https://genron-alpha.com/article20200918_01/
【収録時のイベント概要】
8月9日に実施された大統領選挙をきっかけに、
旧ソ連のベラルーシでは大規模なデモが起こっている。
2020年の大統領選は
1994年から26年間大統領職にあり続ける現職のアレクサンドル・ルカシェンコ(1954年生まれ)と
収監中のブロガーの夫に代わって立候補した女性候補、
スヴェトラーナ・チハノフスカヤ(1982年生まれ)の2人が有力候補とされた。
事前調査ではチハノフスカヤの支持率が高く、
ついに政権交代となるかが争点となっていた。
結果はルカシェンコが8割以上の得票率での圧勝となった。
しかし、チハノフスカヤ陣営の選挙対策委員長が選挙前夜に逮捕される、
オブザーバーが呼ばれない、期日前投票が4割以上、
選挙中のインターネットの遮断など、
不正選挙が疑われるような状況が複数発生していた。
この結果に不満を抱いた市民たちが大規模な抗議運動を開始。
それに対して政権側は治安部隊を出動させ、3000人規模の逮捕者が出た。
選挙翌日にはチハノフスカヤは国外脱出を余儀なくされた。
その後も抗議運動は止まず、9月に到るまで、連日大規模なデモが続いている。
一時は反ルカシェンコ側に連帯して警察官が次々に辞職を表明したり、
工場がストライキを起こすなど、反対勢力の優勢に思われたが、
8月末ごろからはルカシェンコがロシアを味方につけ、
ふたたび独裁者ぶりを見せている。
ベラルーシはどこへ向かうのか。選挙のやり直しはありえるのか。
ジャーナリストで旧ソ連圏、とくにベラルーシ・ウクライナ・ロシアを専門とする服部倫卓氏と
軍事評論家の小泉悠氏をお招きし、ベラルーシの情勢を徹底分析。
司会はゲンロンの上田洋子が務める。
【登壇者より】
旧ソ連の小国ベラルーシが大揺れに揺れています。欧州最後の独裁国家と言われつつロシアと西側の間を巧みに泳ぎ回って生き残りを図ってきた同国ですが、その歴史上初めての大規模な反体制運動が起きているためです。しかも反体制運動の中心はこれまで政治経験が全くなかった30代の女性というから面白い。
とはいえ政権側も簡単に権力を明け渡すつもりはなく、ロシアも軍事介入をそこはかとなく匂わせながらじんわりと圧力をかけているようです。こうなると2014年のウクライナ革命が想起されてくるのですが、この種の社会的現象が科学実験と異なるのは、観察対象自体に学習能力があるという点でしょう。反体制派も、政権側も、ロシアもEUも、2014年にキエフで起きたことから膨大な知見、ショック、ダメージなどを得ました。現在、ベラルーシの首都ミンスクで起きているのは、こうして学習したプレイヤーたちによる新たな危機の形といえるでしょう。それがどのように展開し、どこへ着地しそうなのか、皆さんと考えてみたいと思っています。(小泉悠)
■
私は1998~2000年と3年間、駐日本大使館で働き、それ以来この国をウォッチしてきました。当時から反ルカシェンコ運動はあったものの、これまで当局は最小限の力の行使で、反対派を封じ込めることができていました。それが、2020年の選挙では、反ルカシェンコ運動がかつてない広がりを見せています。ベラルーシと長く付き合ってきた私のような人間の方が、今日の事態への戸惑いが大きいかもしれません。
思えば、ベラルーシはまともな独立宣言もせずに、ソ連の崩壊で「心ならずも」独立してしまったような国です。独立後も、ルカシェンコによりソ連的な価値観が保持され、ロシアの庇護の下、モラトリアムの状態が続いてきました。そう考えると、2020年の反ルカシェンコ運動には、単に民主化というだけでなく、30年遅れの独立運動という意味合いがあるように感じます。今回の報告では、そんな観点からベラルーシの軌跡について語ってみたいと思います。(服部倫卓)
ベラルーシに革命は可能か – ゲンロンカフェ
https://genron-cafe.jp/event/20200910/
(3/3)【大森望のSF喫茶 #9】 大森望×月村了衛×長谷敏司×宮内悠介「《NOVA+》発刊記念トークイベント:日本SF最前線」【2014/10/23配信】 @nzm @hose_s @chocolatechnica
10月上旬、河出文庫から『バベル 書き下ろし日本SFコレクションNOVA+』(河出文庫)が発売されます。日本SF大賞特別賞、星雲賞自由部門を受賞した《NOVA 書き下ろし日本SFコレクション》全10巻の後継シリーズにあたる《NOVA+》の第一弾。寄稿者は、宮部みゆき、月村了衛、藤井太洋、宮内悠介、野崎まど、酉島伝法、長谷敏司、円城塔の8氏です。
その中から、月村了衛、宮内悠介、長谷敏司の3氏をお招きし、新たな黄金時代を迎えた日本SFの現在と、再スタートを切った《NOVA》の今後、それぞれの最新作や今後の展望などについて突っ込んだ話を伺うとともに、ざっくばらんに討論していただきます。
(大森望)
萱野稔人×飯田泰之「不謹慎狩りの向こうに──新型コロナはナショナリズムとリベラリズムをどう変えるか?」(2020/5/18収録)@iida_yasuyuki
ゲンロンαにイベントのレポート記事を掲載しています。ぜひお読みください。
記事URL= https://genron-alpha.com/article20200520_02/
【収録時のイベント概要】
新型コロナウイルスCOVID-19の流行は、わたしたちの社会を一変させた。
多くの事業者に、そして個人に対して自粛が要請され、それに反する動きは不謹慎として吊るし上げられている。
海外から手ぬるいと見なされる日本の対策だが、国民の多くは従順に、場合によっては過剰に従っているように見える。
政府の施策が多くの批難を集める一方、その指示に国民が従うねじれた状態はどこから生まれたのか。
「強い権力者」が待望され、マイナンバーによる行政の効率化が叫ばれるいま、ナショナリズムとリベラリズムはどう変わっていくのか。
日本社会を覆う不謹慎狩りの問題点から、新型コロナが米中の覇権争いに与える影響、これからの国際秩序まで、哲学者・萱野稔人と経済学者・飯田泰之が語り尽くす。
不謹慎狩りの向こうに – ゲンロンカフェ
https://genron-cafe.jp/event/20200518/
【3/3】辻田真佐憲×大山顕(+東浩紀)「コロナ非常時のメディアはどうなる? 国民的音楽の昭和、人類総スマホの平成、そして令和へ。『古関裕而の昭和史』の辻田真佐憲と『新写真論』の大山顕が語る社会とメディアの話。」(2020/4/10収録)
ゲンロンαにイベントのレポート記事を掲載しています。ぜひお読みください。
記事URL= https://genron-alpha.com/article20200414_01/
【トピックのご紹介】
大山さん、辻田さんから、今回のイベントで議論したいトピックを挙げていただきました。
▼ 大山さんから
非常時の「顔」
コロナのインフォグラフィック
マスクと顔認識
空っぽの都市という図像
都市の「作者」としての災厄
▼ 辻田さんから
「執筆→印刷→閲覧」から「SNSでバズったもの勝ち」へ?
政治の萌えキャラ化?
これからも「大風呂敷」(文明論、社会論、政治論などの混合物)は可能か?
サブカル的な語りに未来はあるか?
全社会のSNS化は、撤退戦か、それとも希望か?
【収録時のイベント概要】
世界はいま、新型コロナウイルスを語る言葉であふれています。
人々はそうした言葉に翻弄されざるを得ない状況にあると言ってよいでしょう。
人間は危機をどう表象してきたのか。
危機においてどのようなふるまいをしてきたのか。
また、そのようななか、
「不要不急」とも言われかねない文化は、
どのように育まれ、守られてきたのか。
政治と文化芸術の関係を多角的に研究する辻田真佐憲さんと、
人間の行動様式と写真の関係を突き詰める大山顕さんに、
新著『古関裕而の昭和史』『新写真論』と絡めつつ、
非常時のメディアと文化、そして文化人のありかたについて、お話しをいただきます。
▼ 大山顕さんからイベントに向けたメッセージをいただきました。
みなさんどうお過ごしでしょうか。ぼくはまあまあ元気です。
先日、ロシアで外出禁止に「違反」した(実際にはゴミを出しにちょっと外に出ただけだった)市民が、監視カメラと顔認識システムによって特定・逮捕された、というニュースがありました。この出来事は、さきごろ刊行された『新写真論』で香港のデモと「顔の監視」について論じたぼくにとって、たいへん興味深いものでした。そして写真とコロナ禍について考える必要があるのでは、と思いました。
こういうことは、だれかと一緒に考えたい。そこで辻田さんです。非常時の「顔」について相談できる相手としてこんなにうってつけの人物がいるでしょうか。辻田さんの胸を借りて(2m以上の距離を保ちつつ)コロナ禍と写真について論じます。
(大山顕)
コロナ非常時のメディアはどうなる? 国民的音楽の昭和、人類総スマホの平成、そして令和へ。『古関裕而の昭和史』の辻田真佐憲と『新写真論』の大山顕が語る社会とメディアの話。 – ゲンロンカフェ
(2/3)【大森望のSF喫茶 #9】 大森望×月村了衛×長谷敏司×宮内悠介「《NOVA+》発刊記念トークイベント:日本SF最前線」【2014/10/23配信】 @nzm @hose_s @chocolatechnica
10月上旬、河出文庫から『バベル 書き下ろし日本SFコレクションNOVA+』(河出文庫)が発売されます。日本SF大賞特別賞、星雲賞自由部門を受賞した《NOVA 書き下ろし日本SFコレクション》全10巻の後継シリーズにあたる《NOVA+》の第一弾。寄稿者は、宮部みゆき、月村了衛、藤井太洋、宮内悠介、野崎まど、酉島伝法、長谷敏司、円城塔の8氏です。
その中から、月村了衛、宮内悠介、長谷敏司の3氏をお招きし、新たな黄金時代を迎えた日本SFの現在と、再スタートを切った《NOVA》の今後、それぞれの最新作や今後の展望などについて突っ込んだ話を伺うとともに、ざっくばらんに討論していただきます。
(大森望)
【1/2】伊沢拓司×田村正資×徳久倫康「クイズ王は本当にいなくなるのか――『ユリイカ』クイズ特集刊行記念&大反省会」@tax_i_ @kaiseitamura @tokuhisan(2020/9/7収録)
ゲンロンαにイベントのレポート記事を掲載しています。ぜひお読みください。
記事URL= https://genron-alpha.com/article20200911_01/
【収録時のイベント概要】
世は空前のクイズブームです。
『ユリイカ』2020年7月号( https://amzn.to/31NS6Rv )ではついに、「特集=クイズの世界」が組まれました。クイズは誰にでも親しみやすく、ひっきりなしにテレビを賑わせている一方で、その歴史や性質についての研究はあまり進んでいません。プロのクイズ作家や現役のプレイヤーから、小説家、マンガ家、社会学者、評論家、哲学者、宗教学者など、多彩な顔ぶれが「クイズ」をテーマに寄稿した本書は、いまだからこそ成り立ったエポックメイキングな1冊です。
巻頭を飾る対談では、田村正資さん司会のもと、このブームの中心人物であるところの伊沢拓司さんと、「クイズ王とは何者なのか?」と題し、数時間にわたって話し合いました。そこでぼくたちは、クイズは文化として成熟しつつあり、もはや権威としての「クイズ王」は必要ない、という結論にたどり着きます。いまやメディアで見かけない日はない、押しも押されもせぬ「クイズ王」であるところの伊沢さんがこんなことを言うのは、自己矛盾のようにも見えます。というか、勝手に「クイズ王」を終わらせていいのでしょうか?
今回はこの『ユリイカ』クイズ号の刊行を記念し、多士済々の執筆陣がそれぞれの立場でクイズを解きほぐしたテクストを参照しながら、この特集の意味を総括していきます。そして、歴史上もっとも成功し、もはや「クイズ王」の代名詞的存在である伊沢さん、そして開成学園時代の先輩であり、いまに続くブームの端緒を開いたと言える田村さんとともに、クイズはどこへ行くのか、そして本当に「クイズ王」はいなくなるのか、『ユリイカ』への反響を踏まえて延長戦を行います。
こんなイベントが成立するとは、いい時代になりました。疑問・質問もお待ちしています。
(徳久倫康)
クイズ王は本当にいなくなるのか – ゲンロンカフェ
https://genron-cafe.jp/event/20200907/
飯沢耕太郎×大山顕「心霊写真から写真を考える――愛・幽霊・自撮り『新写真論』重版記念イベント」@sohsai(2020/8/31収録)
ゲンロンαにイベントのレポート記事を掲載しています。ぜひお読みください。
記事URL= https://genron-alpha.com/article20200904_01/
【イベント概要】
祝! 『新写真論( https://genron-tomonokai.com/shinshashinron/ )』重版出来! 写真評論家の飯沢耕太郎氏と写真家の大山顕氏によるトークイベント第2弾が開催決定!
今年6月、大山氏の『新写真論』刊行記念として開催されたイベント「写真はほんとうに人間を必要としなくなるのか( https://genron-cafe.jp/event/20200626/ )」で、両氏は初対面を果たした。トークは初対面とは思えないほど白熱し、第2弾を熱望する声も多く寄せられた。
今回のイベントで両氏が論ずるテーマは「心霊写真」。「写るはずのないもの(幽霊など)が写る」心霊写真は、写真の誕生からほどなく出現している。心霊写真は写真の本質に迫るばかりでなく、写真と社会の関係を考えるにあたっても、きわめて重要だ。大山氏も、『新写真論』の第3章「幽霊化するカメラ」において、心霊写真とカメラの歴史を丹念に追いかけながら、最終的にスマホ時代のカメラが「幽霊化」しているのだ、と考察を深めている。
写真評論の第一人者である飯沢氏と、写真評論を更新する大山氏による「心霊写真」論。今回も刺激的な議論が行われること間違いなし。お見逃しなく!
心霊写真から写真を考える – ゲンロンカフェ
https://genron-cafe.jp/event/20200831/