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ポート共有実験装置(MCE)プレス公開
ポート共有実験装置(MCE:Multi-mission Consolidated Equipment)は
宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)により、種子島から国際宇宙ステーションへ運ばれる計画で、地球観測やロボット、宇宙構造物の宇宙実証実験など、5つの独立した目的を持つミッション機器が混載されている実験装置です。
【ミッション機器】
(1)EVA支援ロボットの実証実験:REXJ
伸展式のアームとテザーを内蔵する有人宇宙活動支援ロボットの技術実証。
(2)宇宙インフレータブル構造の宇宙実証:SIMPLE
・インフレータブル伸展構造物(袋状の膜材を気体による内圧によって膨らませて利用する超軽量構造)の技術実証。
・形状記憶ポリマの軌道上伸展実験及び紫外線硬化樹脂の軌道上硬化実験。
(3)地球超高層大気撮像観測:IMAP
地球超高層(高度80km以上)における、大気光及びプラズマ共鳴散乱光の光学現象を、MCE外観可視/近赤外/極端紫外の波長域で観測する。
(4)スプライト及び雷放電の高速測光撮像センサ:GLIMS
高高度放電発光現象、雷放電の全球分布とその変動の観測及びスプライト(落雷に伴い高度40~90kmの上空で発光する現象)水平構造の観測
(5)船外実験プラットフォーム用民生品ハイビジョンビデオカメラシステム:HDTV-EF
民生品ハイビジョンカメラの曝露環境での宇宙実証。
宇宙で使う新実験装置を公開
新たな実験装置は、国際宇宙ステーションにある日本の実験棟「きぼう」に取り付けて実験や観測を行うためにJAXA=宇宙航空研究開発機構が開発し、つくば市の筑波宇宙センターで公開されました。公募で選ばれた大学や研究機関のチームによる5つの小型の実験装置が縦横1メートルほど、奥行き1メートル80センチほどの限られたスペースに納まっています。宇宙空間では実験棟の宇宙飛行士が、これらの装置を宇宙空間で遠隔操作して使い、このうち、ひもを手繰り寄せて進む新しい仕組みのロボットは、宇宙ステーションの外で宇宙飛行士に代わって長時間、危険な活動を行うことが期待されています。また、地表から100キロ以上離れた大気中で起こる発光現象を撮影したり・・・