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【著者の声 #17】『白鶴亮翅』 │多和田葉子さん(小説家/詩人)(大人の放課後ラジオ)
【著者の声シリーズ】
人生を豊かにする一冊を書いた著者のお話を届けることで、
ひとりでも多くの人にほんと著者の方の魅力を知ってもらいたい。
そして本の世界を元気にしたい……
石田衣良と編集部の思いから立ち上がったプロジェクトです。
【多和田葉子】たわだ・ようこ/ベルリン在住
小説家、詩人。1960年3月23日東京都中野区生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。ハンブルク大学大学院修士課程修了。文学博士(チューリッヒ大学)。
82年よりドイツに在住し、日本語とドイツ語で作品を手がける。91年『かかとを失くして』で群像新人文学賞、93年『犬婿入り』で芥川賞を受賞。00年『ヒナギクのお茶の場合』で泉鏡花文学賞、02年『球形時間』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、03年『容疑者の夜行列車』で伊藤整文学賞、谷崎潤一郎賞、05年にゲーテ・メダル、09年に早稲田大学坪内逍遙大賞、11年『尼僧とキューピッドの弓』で紫式部文学賞、『雪の練習生』で野間文芸賞、13年『雲をつかむ話』で読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞など受賞多数。16年にドイツのクライスト賞を日本人で初めて受賞。18年『献灯使』で全米図書賞翻訳文学部門受賞。
著書に『ゴットハルト鉄道』『飛魂』『エクソフォニー 母語の外へ出る旅』『旅をする裸の眼』『ボルドーの義兄』『百年の散歩』『地球にちりばめられて』などがある。
ヨーロッパ、アメリカ、アジアでこれまで700回以上の朗読会を開いている。アメリカではスタンフォード大学、コーネル大学、マサチューセッツ工科大学など99年以降多数の大学に招かれ、数日から数ヶ月滞在。著作は日本語でもドイツ語でも20冊以上出版されており、フランス語訳、英訳の他にも、イタリア語、中国語、ポーランド語、韓国語、ロシア語、オランダ語、スウェーデン語、ノルウェー語などの翻訳が出ている。
『白鶴亮翅』(朝日新聞出版) https://amzn.to/48bpbX0
【谷本真由美さんへのインタビュー(全編)】
再生リスト | https://www.youtube.com/playlist?list=PLh7eiOWS7pyhNL8DjwiPwznEgwLOrfdFw
【聞き手/早川洋平】
はやかわ・ようへい/1980年横浜生まれ。新聞記者等を経て2008年キクタス株式会社設立。羽生結弦、コシノジュンコ、髙田賢三など世界で活躍する著名人、経営者、スポーツ選手等ジャンルを超えて対談。13年からは「世界を生きる人」に現地インタビューするオーディオマガジン『コスモポリタン』を創刊。 海外での取材を本格化するいっぽうで、戦争体験者の肉声を世界へ発信するプロジェクト『戦争の記憶』にも取り組む。
公共機関・企業・作家などのパーソナルメディアのプロデュースも手がけ、キクタス配信全番組のダウンロード数は毎月約200万回。累計は3億回を超える。『We are Netflix Podcast@Tokyo』『横浜美術館「ラジオ美術館」』『石田衣良「大人の放課後ラジオ」』などプロデュース多数。近年はユニクロやネスレ、P&GなどのCMのインタビュアーとしても活躍。 外国人から見た日本を聞く番組『What does Japan mean to you?』で英語での発信もしている。
https://linktr.ee/yoh.haya
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小説家石田衣良が、若い仲間たちと大人の放課後をテーマにお届けする、自由気ままな番組です。映画・マンガ・本、音楽など最新カルチャーから、恋愛&人生相談、ほんのり下ネタまで、日常のひとときを、まったりにぎやかにするエイジレスでジェンダーフリーなプログラムです。
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#白鶴亮翅
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【目次】
00:00 ご紹介
00:55 2023年11月のベルリンの気候
03:35 ベルリンと太極拳を取り巻く人たちを描いた理由
07:15 旅をしているような感覚
08:40 『白鶴亮翅』の舞台となる人や世界について
12:15 虐げられてきた人たちが癒やされている
13:00 小説の着想
14:50 初めての新聞連載で生まれたもの
17:20 クリエイター視点で見るベルリン
22:50 人間の文明は最初から故障している?
27:35 『白鶴亮翅』で初めてチャレンジしたこと
28:40 世界と日本で活躍し続けられる理由
30:20 次回作について
米最高権威の文学賞 芥川賞作家の多和田葉子さんが受賞
2018年11月15日 18時11分
アメリカで最も権威のある文学賞「全米図書賞」の翻訳文学部門に、芥川賞作家で現在ドイツに住む多和田葉子さんの「献灯使」が選ばれました。日本語で書かれた本の翻訳がこの賞を受賞するのは1982年に樋口一葉の作品集の翻訳が受賞して以来36年ぶりです。ニューヨークで14日、ことしの全米図書賞の授賞式が開かれ、このうち「翻訳文学部門」に多和田葉子さんが日本語で書いた小説「献灯使」が選ばれました。
多和田さんは東京生まれの58歳で、早稲田大学を卒業後、昭和57年にドイツに移り住み、平成5年に「犬婿入り」で芥川賞を受賞し、ドイツ語でも数多くの小説やエッセーなどを発表し、2016年にはドイツで最も権威のある文学賞「クライスト賞」も受賞しています。
今回受賞した「献灯使」は、大地震や原発事故といった大災害に見舞われたあと鎖国状態になった日本が舞台の近未来小説で、100歳を超えて健康なまま生き長らえる作家と、歩くことさえままならないひ孫の姿を通じて、時代を覆う閉塞感(へいそくかん)を描写しています。
全米図書賞には、1971年に川端康成の「山の音」、1982年に樋口一葉の作品集を、英語に訳した作品などが選ばれていて、日本語で書かれた本の翻訳がこの賞を受賞するのは、36年ぶりです。
ドイツ クライスト賞に芥川賞作家の多和田葉子さん
クライスト賞は1912年に創設されたドイツで最も権威がある文学賞の1つで、この賞の受賞者が後にノーベル文学賞に選ばれたこともあります。このクライスト賞のことしの受賞者に、日本人作家の多和田葉子さんが選ばれました。多和田さんは56歳。日本の大学を卒業したあと、昭和57年にドイツに移り住み、平成5年、「犬婿入り」で芥川賞を受賞したほか、ドイツ語でも小説やエッセーなど20の作品を発表してきました。この賞に外国人が選ばれるのは珍しく、受賞理由について、賞を主催する団体は「ユニークなドイツ語の使い方で、新たな表現の可能性を示した」としています。