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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第28回「長崎地裁の開門差し止め判決」
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2017年4月25日にニコニコ生放送で配信した第28回では、4月17日の開門差し止め判決とその後の農水大臣との面談、国の控訴見送りについて、レギュラーメンバー4人で話しました。
長崎地裁は4月17日の判決で、営農者らの訴えの一部を認め、国に開門の差し止めを命じました。国が諫早湾の閉め切りによる漁業被害を積極的に主張しなかったことなどから、長崎地裁は、農業被害の重大性が開門調査の公益性を上回ると判断し、国側の補助参加人である漁業者らの開門を求める主張も退けました。その後、4月25日に農水大臣は控訴の見送りと、今後は国として諫早湾を開門しない方針をとることを表明しました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第24回「開門に代わる基金案の問題点」
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2016年11月27日にニコニコ生放送で配信した第24回では、よみがえれ!有明訴訟弁護団の弁護士、國嶋洋伸さんにご出演いただきました。
國嶋弁護士には、諫早湾の開門が確定した2010年の福岡高裁判決以降も、なぜ開門をめぐる複数の訴訟や和解協議が続いているのかを説明していただきました。現在、国が和解協議の中で提案した「基金案」が問題になっていますが、これは諫早湾の開門と引き換えに、有明海の再生策実施のための資金を国が漁業団体などに拠出するというものです。國嶋さんはこのような国の態度を厳しく批判し、問題解決のためには和解協議で開門の検討も行うべきであると話されました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット第18回「熊本県荒尾のアサリやタイラギ漁」
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2016年5月24日にニコ生で配信した第18回では、熊本県荒尾漁協の福田信雄さんにご出演いただきました。
今年で76歳の福田さんは荒尾で40年以上、漁業を続けてきました。全国のアサリの3/4が荒尾でとれていた時期もありましたが、諫早湾の閉め切り以降はアサリもタイラギもとれなくなり、最盛期には1500人もいた漁協の組合員も、現在では60人ほどになってしまったそうです。福田さんは、水門を開けて水質や潮流を回復させて欲しいと訴えていました。名物のマジャク(アナジャコ)釣りや、荒尾干潟のラムサール条約登録についてもお話をうかがいました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第5回(2015年4月26日)
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAI(有明・諫早)ネット。2015年4月24日にニコニコ生放送で配信した第5回は、「湿地のグリーンウェイブ」スペシャルとして通常より放送時間を延長し、1時間弱の番組となっています。
ゲストとして、佐賀県でノリ養殖を営んでいる大鋸武浩さん、熊本県立大学環境共生学部教授の堤裕昭さん、よみがえれ!有明海訴訟弁護団事務局長の堀良一さんの3名を迎え、佐賀県でのノリ養殖の被害、有明海の赤潮の大規模化、開門をめぐる裁判の現状などについてお話を伺いました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット第4回(2015年3月29日)
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAI(有明・諫早)ネット。2015年3月29日にニコニコ生放送で配信した第4回では、今回は長崎県内や諫早市内で諫早湾開門のために活動している、大島弘三さんと坂田輝行さんをゲストにお招きして、最近の現地での動向や、4月11日に諫早で開催される集会などについてお話をうかがいました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット第3回(2015年2月22日)
今回はよみがえれ!有明訴訟の原告でもある、佐賀県太良町大浦の漁業者、平方宣清さんに電話でご出演いただきました。
有明海の特産であるタイラギ(大型の二枚貝)は、諫早湾干拓着工以降、急速に減少し、近年はまったく獲れない状況が続いています。番組では長年、タイラギ漁に従事してきた平方さんに、有明海がまだ豊かだった頃の漁の様子や、諫早湾の閉め切り以降の潮流や海底の変化などについてお話しいただきました。またこの冬、大きな問題となっている大浦など佐賀県西部の養殖ノリの不作についても伺いました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット第1回(2014年12月21日)
ニコニコ生放送で毎月放送している「諫早湾干拓問題ラジオAI(有明・諫早)ネット」の第1回放送分(2014年12月21日)です。
12月12日の佐賀地裁での「請求異議訴訟」の判決、長崎県や佐賀県での衆議院議員選挙結果からの課題、12月21日に長崎市内で行われた確定判決不履行1周年抗議全国集会などの話題を取り上げました。
録音レベルの調整にミスがあり、音声がお聞き苦しいのですが、ご容赦ください。次回以降は改善する予定です。
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『島原のまぜごはんのうた』 ジープラス Indieデモバージョン
レインボータウンFM 79.2MHzの番組『ジープラス・ステーション』から生まれた企画ジープラス「やさいのうた」シリーズその中から当初、ごぼうのうた2としていた曲を改め「島原のまぜごはんのうた」そのIndieデモバージョンです。ご好評の声がいくつかございましたのでアップロードしました。いつかフルコーラスで、Chiakiバージョンでの公開になると思います。島原・有明海の写真は無料素材サイトよりお借り致しました。
堀江貴文さん主宰の交流サロン 太良町で合宿、有明海の現状学ぶ(2024年2月10日)
▶動画の記事はこちら: https://www.saga-s.co.jp/articles/-/1192386
実業家の堀江貴文さん(51)による会員制コミュニケーションサロン「堀江貴文イノベーション大学校」(HIU)の冬季合宿が10日、太良町で始まった。全国から集まった40人の参加者は、同町のカキ養殖業者から養殖方法や有明海の現状などを学んだ。合宿は鹿島市、吉野ヶ里町、有田町などで12日まで行う。
□佐賀県の情報が満載! 佐賀新聞社のニュースサイトはこちらから□
▶[ https://www.saga-s.co.jp/ ]
#佐賀 #佐賀新聞 #佐賀県 #SAGA
シオマネキ達わらわら
4月のシオマネキです。
レンズにゴミが付いてるのに気が付きませんでした〜失敗失敗
でもシオマネキが良く撮れているのでご覧ください。
BGMは むつき醒さんの
ほのぼのケルト音楽・のどかな村BGM「Village_Fete」です。
今日の干潟の様子 5/2
投稿が1日遅れましたが5/2の干潟の様子です。
BGMは むつき醒さんの
ほのぼのケルト音楽・のどかな村BGM「Village_Fete」です。
諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第85回「諫早湾干拓問題における対立とは」ゲスト:開田奈穂美さん(福岡大学人文学部講師 )
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2023年1月22日に放送した第85回では、福岡大学人文学部講師 の開田奈穂美さんにゲストとしてご出演いただきました。
開田さんは社会学的な見地から諫早湾干拓問題の研究をされてきました。この問題について現地で詳しく調査を行うと、漁業者と農業者の単純な対立ではなく、それぞれの立場において、これまでの経緯から解決のための合理的な選択ができなくなっている「経路依存」的な現状が浮かび上がってくるとのことです。
また、漁業者、農業者という当事者は地域の中では少数派で、地元の一般の人はこの問題に関わることなく、関心が薄れているという現状もあります。開田さんたちが近年行ったアンケート調査では、防災効果など干拓事業を肯定的に評価する人が、他地域に比べて地元ではかなり多いという結果になっています。単なる農業と漁業の対立ではなく、地域全体の課題として、多くの地元住民が関心を持ち、関わることができるように、問題を広く伝えていくことが大切なのではないかと、開田さんはおっしゃっていました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第84回「追悼:宇野木早苗さん──有明海再生への思い」
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2022年12月25日に放送した第84回では、同年8月25日に97歳でお亡くなりになった、海洋物理学者の宇野木早苗さんを追悼し、生前のインタビューの音声を聴きながら、有明海再生のために尽力した宇野木さんの思い出などを語り合いました。
宇野木さんは波浪、潮汐、潮流などの海洋物理学の専門家として、瀬戸内海の赤潮の問題などをはじめ、日本各地の内湾、河口堰、ダムなどの環境問題に関わってきました。有明海に大規模な赤潮が発生して養殖ノリが歴史的な不作となった2001年以降は、その問題に取り組み、諫早湾干拓による堤防閉め切りが、潮汐や潮流に影響を与えていることを突き止めました。自ら有明海沿岸の漁業者に聞き取りをして回り、その活動は有明海漁民・市民ネットワーク(漁民ネット)の結成にもつながっていったのです。
今回の番組では、漁民ネットの桐ケ谷眞知子さんも参加し、宇野木さん、桐ケ谷さん、そして漁民ネット初代代表の森文義さん(元小長井漁協組合長)の3人が、有明海4県を行脚する「珍道中」から漁民ネットが誕生するまでを語ってもらいました。
宇野木さんが有明海再生について私たちに残した言葉を、ぜひ一緒にお聴きください。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第83回「有明海のノリ養殖の現状」
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2022年11月27日に放送した第83回では、有明海奥部で養殖ノリの生育不良が広がっていたことから、緊急の特集として、有明海のノリ養殖の問題について、有明海漁民・市民ネットワークのレギュラーメンバー4人で話しました。
有明海のノリ養殖は2000年度に大不作が発生し、農水省が組織した「ノリ第三者委員会」は諫早湾干拓の開門調査を提言しています。その後も有明海奥部のノリ養殖は、赤潮の増加で不安定な状態が続き、特に近年、佐賀県西南部の漁場では2020年、2021年と極端な不作が続いて問題となっていました。そして、この第83回の生放送後、ノリの色落ち被害は佐賀県の東部や福岡県にも広がり、2022年度の有明海のノリ養殖は2000年に匹敵する規模の大凶作になってしまったのです。
番組では、こうしたノリの不作と諫早湾干拓との因果関係について、最近の学説なども紹介しました。また、有明海漁民・市民ネットワークは、有明海特措法に基づいた緊急のノリ漁業者救済対策を国に申し入れてきましたが、漁業共済などによる補填で十分とする水産庁の対応の問題点などについても議論しました。
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radioainet082-YT諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第82回「有明海の泥で未来を描く」ゲスト:綾海さん(エコアート・アーティスト)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2022年9月25日に放送した第82回では、エコアート・アーティストの綾海さんにゲストとしてご出演いただきました。
綾海さんは日本各地を回りながら、その土地のさまざまな廃材を利用した絵画を制作しています。今回は佐賀県の漁業者から提供された有明海のヘドロとカキ殻を使った「有明海 選択」という作品についてお話を伺いました。
https://note.com/ayami_ecoart/n/n5a63a6ec3ffe
綾海さんは長崎県のご出身ですが、諫早湾の閉め切り(ギロチン)の問題を知ったのは、このヘドロをもらってからだそうです。泥の中から酸素がなくなるとヘドロになることを知った綾海さんは、この作品でその二面性を表現しています。酸素のないヘドロから生き物が棲む泥へ、それを人々が「選択」し、行動を起こしてもらえるような絵を描きたかったとのことです。
「言葉なしで通じる」のがアート作品の良いところという綾海さん。開門について考え方の違う人同士でも、この絵の前に立った時には通じ合えるものがあるかもしれません。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット第81回「有明海のノリ養殖と諫早湾干拓」ゲスト:松藤文豪さん(有明海漁民・市民ネットワーク代表)
2022年7月31日に放送した第81回では、有明海漁民・市民ネットワークの代表でもある福岡県大牟田市のノリ漁師、松藤文豪さんにゲストとしてご出演いただきました。
大牟田は有明海でも有数のノリ漁場です。しかし1997年の諫早湾閉め切りの翌年からは、赤潮によるノリの色落ちが悪化し、2000年の冬には有明海全域で大不作となりました。諫早湾干拓が原因であると考えた松藤さんは、諫早湾への海上デモを呼びかけて実行。この時、諫早湾内は赤潮プランクトンだらけで、漁業者たちは干拓の悪影響を確信しました。
大牟田では、かつては西風が吹くと諫早湾方面から流れてくる海水でノリが良く育ちました。しかし、諫早湾の閉め切り後は西風が吹くとプランクトンが流れ込み、大牟田のノリは色落ちするようになったそうです。
今回の番組では、2000年のノリ大不作時の話をはじめ、大牟田での昔の養殖ノリの様子や近況について、松藤さんに伺いました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第80回「諫早市民として開門を求め続けて」ゲスト:松田恵子さん(諫早市民)
2022年6月26日に放送した第80回では、諫早市にお住まいの松田恵子さんにゲストとしてご出演いただきました。
諫早市の郊外に引っ越してきた松田さんが、諫早湾干拓の問題を知ったのは、1997年の堤防閉め切りの3年前でした。友人でムツゴロウ訴訟(諫早湾自然の権利訴訟)の原告ハマシギの代弁人だった田中二三子さんを応援することから、この運動に関わるようになりました。
その後、松田さんは第二次自然の権利訴訟や、よみがえれ!有明訴訟の原告となり、工事差し止め仮処分や開門判決では仲間たちと大喜びしたそうです。
しかし、地元では「漁業者はただお金が欲しいのではないか」といった誤解や偏見がなお根強いようです。また、干潟保全や開門に対する市民の関心は低く、自然や干潟の大切さを伝えきれなかったと、松田さんはご自身の30年近くにわたる活動を振り返っていらっしゃいました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第79回「佐賀県鹿島の干潟とノリ養殖」ゲスト:中村和也さん(佐賀県有明海漁協鹿島市支所)
諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第79回「佐賀県鹿島の干潟とノリ養殖」ゲスト:中村和也さん(佐賀県有明海漁協鹿島市支所)
2022年5月22日に放送した第79回では、佐賀県有明海漁協鹿島市支所のノリ漁師、中村和也さんにゲストとしてご出演いただきました。
中村さんは有明海の佐賀県鹿島沖でノリ養殖を営む、祖父から3代目のノリ漁師です。子どもの頃から干潟で遊び、鹿島ガタリンピックにも選手や運営で参加してきました。最近では鹿島沖の干潟の質に悪化を感じているとのことです。
鹿島での2021年度のノリ養殖は赤潮による栄養塩不足で不作に終わりました。船のエンジンを新調したばかりの中村さんは、漁業共済などによる補償だけでは経営が厳しい状況です。有明海特別措置法による緊急な救済を求めていますが、国はかたくなにそれを拒んでいます。色落ちした黄色いノリでなく黒いノリを取らせて欲しい、そのためには諫早湾の開門調査をして、原因を究明して欲しいと中村さんは話していました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第78回「諫早湾干拓の不合理な公共性」ゲスト:宮入興一さん(長崎大学・愛知大学名誉教授)
2022年4月24日に放送した第78回では、長崎大学・愛知大学名誉教授の宮入興一さんにゲストとしてご出演いただきました。
宮入さんはご専門の財政学の立場から長年、諫早湾の干拓事業の研究に取り組んできました。
戦後、水田の造成を目的として構想された諫早湾の干拓計画は、米余りの時代になっても、畑作、水資源、防災などに目的をすげ替え、現在の干拓事業として着工されました。土地改良法によって事業の費用対効果は「1」以上でなければならないところ、事業開始時はギリギリの「1.03」であり、着工後の干拓面積縮小で「0.83」になっても事業は継続されました。
さらに宮入さんの分析では、漁業や環境の悪化を負の効果として算入すると、費用対効果は「0.27」となり、無駄どころか有害な公共事業であるとのことです。このような公共性のない事業は止めて、自然・環境再生へと転換させていくべきだと宮入さんは指摘しています。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第77回「請求異議訴訟差し戻し審の判決」ゲスト:堀良一さん(よみがえれ!有明訴訟弁護団)
2022年3月27日に放送した第77回では、よみがえれ!有明訴訟弁護団の事務局長、堀良一さんにゲストとしてご出演いただき、福岡高裁の請求異議訴訟差し戻し控訴審判決について解説していただきました。
福岡高裁は2022年3月25日、諫早湾の開門の強制執行を認めないとする漁業者側敗訴の判決を言い渡しました。この番組は判決の2日後に生放送したものです。この判決で裁判所は、漁獲量は増加傾向にある、漁獲量の減少の大半の原因が潮受け堤防の閉め切りにあるとは言えない、以前よりも開門した場合の防災上の支障が増大しているなどと、国側の主張を丸のみにしています。
極めて杜撰な事実認定によって確定した開門判決を覆す内容で、全く不当な判決です。
番組では、判決要旨の文言を確認しながら、堀さんと有明海漁民・市民ネットワークのメンバーで、この判決の問題点について議論しました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第76回「故郷の海・有明海の問題を撮る」ゲスト:井手洋子さん(映像ディレクター)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2022年2月27日に放送した第76回では、映像ディレクターの井手洋子さんにゲストとしてご出演いただきました。
佐賀県鹿島市の出身である井手さんは映像ディレクターとして、布川事件を扱った「ショージとタカオ」や、障害のある子どもたちの放課後活動の様子を描いた「ゆうやけ子どもクラブ!」など、さまざまな記録映画を制作されてきました。
井手さんは2012年頃から現在に至るまで、有明海の漁業や諫早湾干拓問題に関連した映像を撮り続けています。鹿島の海の干潟の生き物たちに感動し、また、諫早湾内の漁師の「どうせ農水は俺たちが死ぬのを待っているのだろう」という言葉に、こんな理不尽な話があるだろうかと思いながら、撮影を続けているそうです。2021年度は鹿島や大浦など佐賀西南部での養殖ノリの色落ち被害が広がりましたが、地元の漁業者の様子なども井手さんからお話しいただきました。みなさま、ぜひお聴きください。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第75回「追悼:東幹夫さんと諫早湾干拓」
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2022年1月23日に放送した第75回は、2021年12月にお亡くなりになった長崎大学名誉教授・東幹夫さんを偲んでの特別企画です。
魚類の専門家であった東さんは、早くから諫早湾干拓事業に警鐘を鳴らし、1997年の堤防閉め切り直後から有明海でのベントス(底生生物)の生息調査を毎年続けてきました。2001年にはノリ大不作を受けて組織された第三者委員会に参加し、短・中・長期の開門調査提言を実現させました。そして、有明海のベントスが、堤防閉め切り後に減少、2002年の短期開門調査後に急増、その後は一貫して減少していることを明らかにし、干拓事業の悪影響や開門の有効性を実証しました。
今回の番組では、2001年、2017年のシンポジウムでの東さんの発言、また、東さんが第三者委員会に入ることを認め、開門調査の実施に前向きであった谷津義男・農水大臣の2002年のシンポジウムでの発言などを聴きながら、レギュラーメンバーで東さんの功績を振り返りました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第74回「2021年の動きを振り返る」
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2021年12月26日に放送した第74回では、有明海漁民・市民ネットワークのレギュラーメンバーで2021年の重要なニュースを振り返りました。
2021年は、請求異議訴訟の差し戻し審を行っていた福岡高裁が、4月に「和解協議に関する考え方」という画期的な提案を示しましたが、国の拒否によって和解協議は実現せず、同訴訟は12月に結審となりました。10月には元長崎県知事の金子原二郎衆議院議員が農水大臣に就任し、親子2代で農水大臣として干拓事業に関わることになりました。
NGOや研究者の動きとしては、日本環境会議の諫早湾干拓問題検証委員会が報告書を公表。また、開門を提言したノリ第三者委員会や有明海のベントス調査などで、長年、諫早湾干拓の悪影響の問題に取り組んできた長崎大学名誉教授の東幹夫さんが12月にお亡くなりなりました。
漁業では、タイラギが10年連続で休漁となり、佐賀県の西南部のノリ養殖で大規模な色落ち問題となりました。今回の番組では漁民ネット現地事務局の時津良治さんに、漁業の現場や農水大臣の視察の様子などについて伝えてもらいました。
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有明海Live、ドローン撮影(無音)〜日本海を北上し、富山へ
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第73回「「熊本での活動と金子農相の諫早視察」ゲスト:北園敏光さん(有明海再生NET/荒尾市議会議員)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2021年11月28日に放送した第73回では、有明海再生NETの北園敏光さんにゲストとしてご出演いただきました。
熊本県荒尾市の市議会議員でもある北園さんは、荒尾市で生まれ、幼い頃から潮干狩りなど有明海の豊かな漁業を体験しながら育ってきました。しかし、荒尾沖ではタイラギやアサリが採れなくなり、海域の水質(COD)は、諫早湾の堤防が閉め切られた1997年の翌年から環境基準不適合となり今日まで続いています。
「開門すれば有明海は再生する」という研究者の法廷での証言に触発された北園さんは、元・熊本保健科学大学教授の高橋徹さんを代表とする「有明海再生NET」という団体を立ち上げ、諫早湾干拓問題に関して講演会やホームページでの情報発信を積極的に行っています。2021年11月に金子原二郎農水大臣が佐賀県や諫早湾干拓を視察した際には、漁業者や弁護団と大臣の懇談会を動画で撮影して公開されました。今回はその時の大臣や漁業者の発言などについてもお話しいただきました。
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lonelycanon 旬の名物と佐賀元祖の○○ @lonenlycanon #TTVR 第77回放送 5分で得意話をするエンタメ型プレゼン企画 2023年2月12日 #cluster にて開催
#TTVR では5分間でプレゼンをして知識や知見を共有するノンジャンルエンタメ型プレゼンテーション企画。clusterはiPhone Android Mac Windows VRからバーチャル会場へ参加可能。直接お越し頂き、エモーション使い、会場を盛り上げてください。登壇内容は1人5分以内で自由です。■登壇応募 https://forms.gle/RnyNNTx78R1RJrYe6 から■TTVRに関する詳細・お問合せ https://bit.ly/3448zRf をご覧ください。■登壇者Twitter https://twitter.com/lonenlycanon
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第72回「諫早湾内の漁業と排水による被害」ゲスト:室田和昭さん(長崎県諫早湾漁協瑞穂支所)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2021年8月22日に放送した第72回では、長崎県諫早湾漁協瑞穂支所の室田和昭さんにゲストとしてご出演いただきました。
室田さんは、諫早湾の潮受け堤防の南部排水門のすぐ近くの漁場で、60年以上もタイラギやノリなどの漁業の仕事をしてきました。かつては諫早湾奥部のガタ土の海底でもタイラギが取れたそうで、全長7kmの潮受け堤防の工事が進む中で、2kmほど開いている段階では、まだ諫早湾の奥に魚が遡上して産卵をしていたそうです。
ところが、堤防閉め切り後はカレイやシタビラメなどの底魚が急速に減り、ノリ養殖場も赤潮が発生してなかなか抜けていかないようになりました。2010年に当時の瑞穂漁協は組合員全会一致で開門を求める方針に転換。室田さんも諫早湾内の漁民として開門を求める裁判に参加しました。どん底の状態で漁業の仕事を継いだ息子のためにも、少しでも昔の海に戻るようにしていきたい、それが課題であると室田さんおっしゃっていました。
そのほか、諫早湾の昔の話、今の話をいろいろと伺いましたので、ぜひお聴きください。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第71回「柳川のノリや魚介の話」 ゲスト:北原敬二さん(福岡県沖端漁協)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2021年7月25日に放送した第71回では、福岡県沖端漁協の北原敬二さんにゲストとしてご出演いただきました。
北原さんは15歳の時から50年以上も有明海の柳川沖で漁業に携わってきました。かつてはタイラギやアサリなどの漁業とノリ養殖、1990年代になってからはノリが仕事の中心となりました。2000年冬に起こったノリの大不作では、弟さんが諫早湾まで様子を見にいって「プランクトンがすごく湧いて海が汚れている。もうノリは取れなくなる」と話していたとのこと。その後は、ノリ養殖の漁期を長くしてなんとか収量を確保している状況だそうです。開門すれは海は絶対に良くなると、北原さんはおっしゃっていました。
北原さんには漁業の話のほか、柳川名物の掘割や川下り、うなぎのせいろ蒸しの話なども伺いました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第70回「福岡高裁が提案した和解協議」ゲスト:吉野隆二郎さん(よみがえれ!有明訴訟弁護団)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2021年6月27日に放送した第70回では、よみがえれ!有明訴訟弁護団の弁護士・吉野隆二郎さんにゲストとしてご出演いただきました。
諫早湾の開門をめぐる請求異議訴訟の差し戻し控訴審で、2021年6月2日、福岡高裁は「和解協議に関する考え方」という文書を提示しました。この文書では、開門問題の抜本的な解決には話し合い以外に方法はなく、特に国は利害調整のためにこれまで以上の尽力が不可欠であるとしています。今回の番組では、この「考え方」の内容と、それまでの請求異議訴訟の経緯について吉野さんに解説していただきました。
吉野さんは、この「考え方」に沿って和解協議を行い、開門によって漁業も農業もより良くなるような解決を目指すべきであると、お話をまとめられましたが、その後、国が非開門に固執したため和解協議は実現せず、福岡高裁は2022年3月25日に漁民側を敗訴とする判決を言い渡しました。2022年11月現在、この請求異議訴訟は再び最高裁に上告されて審理されています。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第69回「諫早湾内の漁業被害と裁判」ゲスト:平田勝仁さん(長崎県諫早湾漁協)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2021年5月23日に放送した第69回では、長崎県諫早湾漁協の平田勝仁さんにゲストとしてご出演いただきました。
平田さんは潮受け堤防の北部排水門に近い諫早市小長井の漁業者です。かつては二枚貝のタイラギの潜水漁に従事していましたが、堤防の工事が始まってからタイラギの大量死が発生し、全く取れなくなりました。また堤防閉め切り以降はアサリも育たなくなり、「養殖」ではなく、よそから持ってきた稚貝を育てる「蓄養」が行われています。蓄養では仕事は年間に2か月もないので、平田さんは橘湾の方で漁をして生計を立てています。
堤防ができてからは、相当な風が吹いても波が立たなくなったそうです。それで海底が貧酸素になって漁業被害が起きているのではないかと平田さんは考えています。親から自分が言われたように、自分の子供や孫に漁師を継げと言えるような海に戻したい、と平田さんはおっしゃっていました。そのほか、平田さんが開門訴訟の原告となった思いなど、さまざまなお話を伺いました。
※編集作業が大幅に遅れ、番組のアーカイブ版の公開が生放送の1年後になってしまったことをお詫びします。平田さんのお話やニュースコーナーの話題は2021年5月時点のものです。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第68回「地域住民の諫早湾干拓への思い」ゲスト:樫澤秀木さん(佐賀大学経済学部教授)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2021年4月24日に放送した第68回では、佐賀大学経済学部教授の樫澤秀木さんにゲストとしてご出演いただきました。
樫澤さんたちの研究グループでは、2020年に諫早市・雲仙市の住民2100名を対象に、諫早湾干拓をはじめとした地域社会に関するアンケート調査を行いました。諫早湾干拓に関しては、防災機能や交通の利便性の向上など好印象を持つ人が多く、開門への理解や利害調整の難しさを感じさせる結果でした。また、樫澤さんは、諫早湾や有明海の自然に親しみを覚える住民が少ないという調査結果も、この問題の背景として指摘されました。
一方で、もともと諫早湾沿岸の出身である樫澤さんは、昔の自然を良かったと言う人や、気温の変化など干拓事業による周辺の農業への悪影響に困惑している住民も多いことを実感していて、こうした人々との話し合いの場の模索など、問題解決に向けたさまざまなご意見をいただきました。
※編集作業が大幅に遅れ、番組のアーカイブ版の公開が生放送の1年後になってしまったことをお詫びします。樫澤さんのお話やニュースコーナーの話題は2021年4月時点のものです。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第65回「熊本県荒尾沖での漁船漁業」ゲスト:西川幸久さん(熊本県荒尾漁協)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2021年12月27日に放送した第65回では、熊本県荒尾漁協の西川幸久さんにゲストとしてご出演いただきました。
番組当日が67歳の誕生日だった西川さん。一旦サラリーマンになった後、24歳からタイラギ漁などを始めたそうです。その頃、荒尾ではタイラギやアサリが大量に採れていました。その後、タイラギは熊本新港の建設工事の影響で減少し、諫早湾の干拓堤防閉め切り以降は全く採れなくなりました。クルマエビやタコ、イカなども獲れなくなり、漁船漁業は最悪の状態が続いています。
諫早湾干拓によって一番変わったのは潮流で、エビ網の流れが速度も方向も目に見えて変わったそうです。西川さんは一日も早く昔のような海に戻して、今の若い人にそれを見せたいとおっしゃっていました。
※編集作業が大幅に遅れ、番組のアーカイブ版の公開が生放送の1年後になってしまったことをお詫びします。西川さんのお話やニュースコーナーの話題は2020年12月時点のものです。
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