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バッハ:トッカータとフーガ ヘ長調 BWV540
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=yJS57B_QX40)。
快速の演奏で異彩を放つアメリカのオルガン奏者アンソニー・ニューマンの演奏による、バッハの「トッカータとフーガ」ヘ長調 BWV540です。
アンソニー・ニューマン(オルガン)
バッハ(グレインジャー編):前奏曲とフーガ ヘ長調 BWV540(3台12手ピアノ版)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=GEvGGIUokoQ)。パーシー・グレインジャー(1882 - 1961)は作曲を行う一方でピアニストとしても活動しており、そのために数多くの作曲家の作品を編曲したとされ、その内容も通常のピアノ独奏版に加え、2台ピアノの連弾(8手)版や、それをピアノ独奏用に再編曲するといったことが珍しくなかったといわれています。この編曲もその一つで、バッハの「前奏曲とフーガ ヘ長調」BWV540の3台ピアノの連弾(12手!)版です。
マルク=アンドレ・ アムラン、アンジェラ・チェン、アンジェラ・ヒューイット、ジョン・キムラ・パーカー、ジャニーナ・フィオーコウスカ、アンドレ・ラプラント(ピアノ)
バッハ:トッカータとフーガ ヘ長調 BWV540
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=-6bf1UM5e18)。
バッハが作曲したオルガン曲の多くは、ヴァイマルにおいてザクセン=ヴァイマル公国の宮廷オルガニストに就いていた1708年~1717年の間に作られたといわれており、この「トッカータとフーガ ヘ長調」BWV540も、このころに着手されたと考えられています。ただ、バッハ研究家によるとヴァイマルで完成させたのは「トッカータ」のみで、「フーガ」は1717年にケーテンでアンハルト=ケーテン侯国の宮廷楽長になってから作曲されたようです。
バッハの「トッカータとフーガ」といえば、通常は有名な「ニ短調」BWV565が連想されますが、後年に作られた本作は重低音に支えられて雄大な楽想が鳴り響く構成になっており、「トッカータ」と「フーガ」が別の時期に作曲されたにも関わらず、完成度の高さは明らかにBWV565を上回る傑作となっています。
カール・リヒター(オルガン)