【三国志大戦3】 凡将の桃色メモリアル No.2

【三国志大戦3】 凡将の桃色メモリアル No.2

□「何だあんた。俺を罪人として突き出すつもりか」人生に諦観している俺は今更己の身など案じていない。しかしどういうわけかその女は「ふふっ。そんな重い物、よくバレずに一人で持ち出したね。いい腕してるよっ。よかったらあたしのところに来ない?」とか言い出した。意味が分からず黙っていると「この辺の盗賊を束ねてるのは、このあたしっ」と自慢げに胸を張り、顔を綻ばせた。確かに小脇に抱えた鞄には武器が入っているし、人通りの少ない道をうろちょろしている女などそうそういない。あながち嘘話でもないらしい。どうせ明日の食住にも困る身だ、この女の誘いに乗ってみるのも悪くないか。それに――さっきこの女が見せたあどけない笑顔が、ちょっと気になっていた。 □前 sm14451804mylist/21305479 →次 sm14715976

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