後南朝をドラマで見る 後編(長禄の変)

後南朝をドラマで見る 後編(長禄の変)

実際の長禄の変はドラマほど単純明快なものではなく、神璽も紆余曲折を経て内裏へ戻っています。また、上月(左近将監)満吉と間島彦太郎はドラマでは命を落としていますが、史実では無事生還し赤松家再興を果たし、各々も幕府から恩賞を受けています。特に生瀬勝久氏演じる上月満吉は堀秀世との連署による注進状なる文書を残し、これは長禄の変の中心史料になっています。なお、ドラマに登場する神璽(八尺瓊勾玉)は、風俗考証の二木謙一国学院大学教授が作成を依頼され、国学院の考古学者の協力を得て、神社の神宝や古墳から出土している古代豪族の装飾品の首飾りなどを参考にしながら作ったそうです。(「プレジデント 1994年4月号・特集・日野富子と室町の人間学」(プレジデント社)内記事より)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm28490844