愛国芸術家協会:ディアベリのワルツによる変奏曲集(抜粋)

愛国芸術家協会:ディアベリのワルツによる変奏曲集(抜粋)

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=ILzHW8yJMso )。1819年、ウィーンで出版業も営んでいた作曲家アントン・ディアベリ(1781 - 1858)は、自分が作曲したワルツを主題として、当時の著名な作曲家50人に1曲ずつ変奏を書いてもらい、それをつなげた大規模な変奏曲を出版するという構想を企画し、各作曲家に公募を行いました。これにより50曲の変奏が集められ、最終変奏(コーダ)をカール・ツェルニーが作曲して作品が完成し、1823年に「愛国芸術家協会(Vaterländischer Künstlerverein)」の名義で出版されました。全曲の演奏時間は約1時間半に達しますが、その「寄せ集め」的性格から作品が全て演奏される機会は極めて少なく、この録音でも主題、フランツ・クサーヴァー・モーツァルト、フンメル、ツェルニーの他、シューベルト(D.718)や、11歳のフランツ・リスト(S.147)、ベートーヴェンの弟子として知られるルドルフ大公などの変奏(16曲)、コーダを抜粋して演奏しています。なお、この依頼はベートーヴェンにも寄せられましたが、彼はこの主題を気に入らず、企画には参加しませんでした。が、後に自分でこの主題に基づく33曲の変奏を作曲し、傑作「ディアベリ変奏曲」作品120として結実します。アルトゥール・バルサム(ピアノ)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm32986119