「きらぼし銀行」スタート 「新銀行東京」の名前消える

「きらぼし銀行」スタート 「新銀行東京」の名前消える

5月1日 11時06分13年前、東京都の当時の石原知事の肝煎りで開業した「新銀行東京」の名前が姿を消しました。ほかの2つの地方銀行と合併し、1日から「きらぼし銀行」として営業を始めました。合併したのは、いずれも東京に本店を置く「東京都民銀行」と「八千代銀行」、それに「新銀行東京」の3行で、新たに「きらぼし銀行」として営業を始めました。東京・港区の本店で開かれた式典では、持ち株会社「東京きらぼしフィナンシャルグループ」の味岡桂三社長が「合併は地銀として存在感を高めていくための通過点だ。地域ナンバーワンの銀行を目指したい」とあいさつしました。「きらぼし銀行」は総資産がおよそ5兆6000億円で、東京を中心に164の店舗を展開しています。地域の金融機関の経営環境が厳しさを増す中、重複する店舗の統廃合を進め、3100人いる従業員を4年後の2022年度までにおよそ20%減らす一方、中小企業向けの相談業務に力を入れる方針です。今回の合併によって、平成17年に当時の石原都知事が貸し渋りに苦しむ中小企業の救済を理由に開業し、一時、経営危機に陥った「新銀行東京」の名前が姿を消しました。式典のあと「きらぼし銀行」の渡邊壽信頭取は記者団に対し、「マイナス金利の影響は大きいが、顧客との対話で信頼関係を築き、金利競争に左右されないビジネスモデルを確立したい」と述べました。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm33138868