サリエリ:レクイエム ハ短調

サリエリ:レクイエム ハ短調

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=AO7xz7qTrlI )。1804年、アントニオ・サリエリ(1750 - 1825)は神聖ローマ帝国皇帝に仕える宮廷楽長(カペルマイスター)であり、当時のヨーロッパ音楽界において頂点を極めたといっても過言ではない地位にありました。しかし、当時の皇帝フランツ2世はフランス革命に伴う激動の国際情勢への対応に忙殺されており、音楽に対する興味を持つ余裕がなく、サリエリが得意としていたオペラの新作を注文することはありませんでした。そんな手持無沙汰の状況の中で、50歳を過ぎて人生の終わりを意識するようになったサリエリは、自らの葬儀に演奏することを想定したレクイエムを作曲し、友人の伯爵に自筆譜を託しました。これは、モーツァルトが自作のレクイエムを完成させることなく死去した1791年の13年後のことです。そして約20年後、1825年のサリエリの死に際して、彼の要望通りに本作は弟子たちによって演奏されました。なお、このレクイエムの中の1曲「涙の日」の中間部(22:45~)4小節は、モーツァルトの歌曲「おお、聖なる絆よ」K148(K6. 125h  sm33263921 )の冒頭4小節と音楽的にほぼ同一であり、この一致が偶然の産物なのか、それともサリエリが何らかの意図をもって採用したのか、専門家の間で様々な憶測がなされているようです。ウラディミール・ショーラック指揮モルドバ国立放送交響楽団、合唱団

http://www.nicovideo.jp/watch/sm33263596