ラフマニノフ(レスピーギ編):5つの「音の絵」

ラフマニノフ(レスピーギ編):5つの「音の絵」

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=YNq23SLzEKg )。1929年、ボストン交響楽団の常任指揮者であったセルゲイ・クーセヴィツキー(1874 - 1951)は、ラフマニノフに練習曲集「音の絵」(作品33、作品39)の管弦楽編曲を持ちかけます。クーセヴィツキーは1922年、ラヴェルにムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」の管弦楽編曲を依頼して大成功を収めており、その前例に倣ったのです。これにラフマニノフも乗り気になり、作品33から1曲、作品39から4曲を自ら選んで、編曲者になったレスピーギに各曲の作曲時のイメージを伝えました。レスピーギはこれら5曲を原曲に忠実な構成で3管編成の管弦楽版に編曲し、それぞれの曲に表題を付けたうえで「5つの『音の絵』」と名付けました。この編曲版は1931年にボストンで初演されましたが、「展覧会の絵」ほどの成功作とはならず、ラフマニノフも編曲の出来栄えに不満を漏らしたと伝えられています。ですが、原曲から独立した単体の管弦楽曲として聴けば、本作はレスピーギの確かな管弦楽技法が楽しめる佳作と考えていいのではないでしょうか。ジャナンドレア・ノセダ指揮BBCフィルハーモニック

http://www.nicovideo.jp/watch/sm33698101