スメタナ(セル編):弦楽四重奏曲第1番ホ短調「わが生涯より」(管弦楽版)

スメタナ(セル編):弦楽四重奏曲第1番ホ短調「わが生涯より」(管弦楽版)

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=vatv_Fuo6Ks&t=9s )。1946年、クリーヴランド管弦楽団の常任指揮者に就任したジョージ・セル(1897 - 1970)は、楽団員に厳しい訓練を課し、強硬なリストラを行うことで、クリーヴランド管をアメリカの管弦楽団における「ビッグ5」の一角にまで成長させました。そしてクリーヴランド管の能力に合格点を出したセルは、1947年から管弦楽曲の録音を行うようになりますが、このときに従来の定番クラシック曲とは異なる独自のレパートリーが必要と考え、スメタナの弦楽四重奏曲第1番ホ短調「わが生涯より」の管弦楽編曲版を作成し、同年に録音を行いました。当時のアメリカの管弦楽団では、ストコフスキー編曲のバッハ作品(フィラデルフィア管)やクーセヴィツキーの委嘱によるラヴェル編曲のムソルグスキー「展覧会の絵」(ボストン響)といった、各管弦楽団独自の編曲版が人気を博していたため、セルもこれらの状況を考慮したものと思われます。そして、この編曲版はスメタナの新たな「交響曲」といっても過言ではない、みごとな出来栄えとなりました。ただ、セル自身は1947年にモノラル録音を行ったのみで、ほどなくクリーヴランド管は純正の古典派・ロマン派作品の演奏で名を上げたため、この編曲版は好事家以外から長らく忘れられることとなります。ジェフリー・サイモン指揮ロンドン交響楽団

http://www.nicovideo.jp/watch/sm33754639