ショパン:24の前奏曲 作品28(ブゾーニ演奏 ピアノ・ロール)

ショパン:24の前奏曲 作品28(ブゾーニ演奏 ピアノ・ロール)

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=d9sB65-rS5I )。オーストラリアの音楽学者デニス・コンドン(1933 - 2012)は、その生涯において名ピアニストの演奏が記録されたピアノ・ロールを収集することに情熱を傾けました。その数は7,500本以上という膨大なもので、現在はアメリカのスタンフォード大学に保管されており、通称「コンドン・コレクション」と呼ばれています。これらは20世紀初頭のピアニストたちの全盛期の演奏をうかがい知れる貴重な資料であり、LPレコードの時代から録音がリリースされ続けています。その中で最も大規模な作品が、1920年にブゾーニが記録したショパンの「24の前奏曲」作品28です。現在の「楽譜に忠実な演奏」を旨とする姿勢と比較すると、ブゾーニはかなり自由な改変を行っていますが、これは後期ロマン派の流れを汲む当時の音楽界においては一般的なことで、同時期に活躍したラフマニノフやコルトーも同様の改変を行っています。 なお、当時の音楽界では、ブゾーニのショパン作品演奏は「非感傷的」な解釈であるとして物議をかもしたといわれています。ただし、この動画では録音にあたって当時の自動ピアノをそのまま使っているようで、特に音響上の配慮はなされておらず、再生状態は良いとはいえません。また、第14番 変ホ長調ではかなり耳障りなミスタッチがあります。おそらく、ブゾーニは前奏曲全曲を一気に記録したため、ミスタッチに構わず勢いのまま演奏を続けた結果だと思われます。そのためか、このピアノ・ロールはCD録音も発売されていますが、第14番は収録されていません。フェルッチョ・ブゾーニ(ピアノ)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm33911652