ベルリオーズ:序曲「宗教裁判官」作品3

ベルリオーズ:序曲「宗教裁判官」作品3

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=iatyhQizwB8 )。1827年、24歳のベルリオーズは歌劇「宗教裁判官」の作曲を始めます。しかし、当時の彼はローマ賞に応募するためカンタータ「オルフェウスの死」H.25を手掛けている最中であり、しかもこの年の9月にはシェイクスピア劇団の女優ハリエット・スミッソンに心を奪われ、作曲が手につかなくなります。結局ベルリオーズは「宗教裁判官」の完成を諦め、序曲とスケッチをいくつか遺しただけで放棄し、序曲に作品番号3を付けるにとどまりました。この序曲はベルリオーズが幻想交響曲を作曲する3年前の作品であり、その才能の片鱗は見られるものの、完全に開花したとはいえません。しかし、本作は後にシューマンによって4手ピアノ編曲版が作られており、幻想交響曲と並んで、シューマンがベルリオーズの才能に注目するきっかけとなりました。ロジャー・ノリントン指揮ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ

http://www.nicovideo.jp/watch/sm34078857