チャイコフスキー:弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」作品70(弦楽合奏版)

チャイコフスキー:弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」作品70(弦楽合奏版)

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=BM7EQz-vl4s )。チャイコフスキーが1890年に作曲し、1892年に改訂された弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」作品70は、通常の室内楽曲の枠内に収まらないほど魅力的な旋律や重層的な響きが聴かれるため、しばしば編成を拡大した弦楽合奏版に編曲されて演奏されます。実際、本作はチャイコフスキーが作曲した最後の室内楽曲であり、自らの曲想が充分に発揮されるには室内楽曲というジャンルは不十分なものとなっていたことを、このころの彼自身が自覚していたように思われます。しかし、本作は晩年のチャイコフスキーの作曲技巧が発揮された極めて魅力的な作品であることに間違いはなく、他のチャイコフスキー作品に比して知名度がいまひとつなのは本当に惜しいことです。個人的には、原曲の弦楽六重奏曲版であれ、弦楽合奏版であれ、もっと多くの人たちに知られてほしいと思います。アイオナ・ブラウン指揮ノルウェー室内管弦楽団

http://www.nicovideo.jp/watch/sm34318879