シューベルト:12の高雅なワルツ集 作品77 D969

シューベルト:12の高雅なワルツ集 作品77 D969

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=30YycNdZWy0 )。19世紀初頭のドイツ音楽圏では、前世紀の舞曲であった貴族的なメヌエットが下火になり、新たに一般庶民が踊れる舞曲として「レントラー」と呼ばれるドイツ舞曲が一般的になっており、これが後のワルツへと変化していく過渡期でもありました、そして、この時代はシューベルトの生きた時代であり、彼が作曲した舞曲もまたレントラーや最初期のワルツの形式となっています。シューベルトが晩年の1827年に出版した「12の高雅なワルツ集」作品77 D969もそのような時代に作曲されたもので、これらは彼の他の舞曲集と同様に「シューベルティアーデ」と呼ばれた彼の友人たちが私的な催しで踊るために書き留めたものを取りまとめたものです。このようなシューベルトの舞曲集は、現在では後にシューマンが作曲した「ダヴィッド同盟舞曲集」の直系の先祖とみなされています。また、ラヴェルはシューベルトの舞曲集をモチーフとして「高雅で感傷的なワルツ」を作曲しており、「高雅な(nobles)」という単語は本作の題名から引用されています。ジャンパオロ・ムントーニ(ピアノ)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm36433907