【ゆっくり怪談】あすこの山はよく人が迷って死ぬから入ってはいけない【山にまつわる怖い話】

【ゆっくり怪談】あすこの山はよく人が迷って死ぬから入ってはいけない【山にまつわる怖い話】

これから肝試しシーズンだからハメを外し過ぎないように小話を。今から5年ほど前になるけど、当時俺は写真にはまっていて休みを利用しては色々な場所へ撮影しに行ってた。秋にさしかかる頃、山陰のとある農村に撮影しに行くことにした。そこは昔ながらの伝統的な農業を営んでいて、どこを撮っても写真が映えるような理想の場所だった。田畑ばかりではなく、山もまた綺麗で一風変わっていた。なにが変わっているのかというと山の中にも関わらず平らな土地が多い。そこに広い間隔で低木が生えていて、チングルマやらハイオトギリソウなんかが花を咲かせていた。紅葉が敷き詰められた山はまるで自然にできた庭園のようだった。すっかり魅入られた俺はしばらく腰を据えるつもりでいた。一日目それとなく村を散策しながら撮影していると村の外れに入山道を見つけた。道の左右を囲む大きな石に、ちょうど人の腰あたりにくるような形で注連縄(しめなわ)が張られていた。それが高い場所にあれば俺はそのまま中に入ったかもしれないが、いかにも入るなといった風に縄が張ってあるものだからやり過ごすことにした。その日の晩宿の主人にその道のことをたずねると、あすこの山はよく人が迷って死ぬから入ってはいけないと注意された。前にも外から来た者があそこに入って戻らなかったことが何度となくあるとかなんとか。いわゆる聖域のような場所らしい。口では、じゃあやめときましょうと言ったものの、この村になんの縁もない俺が、わざわざヨタ話を信じる必要があるまい、と判断して村人が畑に出てる間こっそりと行ってみることにした。翌朝目が覚めると村人はすでに畑にでていて、俺は、しめた!と件の場所へと向かった……★文字起こし: https://kowaiohanasi.net/asukonoyama

http://www.nicovideo.jp/watch/sm37035482