フンメル:ピアノ協奏曲第3番 ロ短調 作品89

フンメル:ピアノ協奏曲第3番 ロ短調 作品89

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=6Fd4jRw840M )。ハンガリー出身で生前は8歳年上のベートーヴェンに匹敵するピアノ作品の巨匠とたたえられたヨハン・ネポムク・フンメル(1778 - 1837)は、その生涯に8曲(番号付きは5曲)のピアノ協奏曲を作曲しました。このうち、評価が高いのは第2番 イ短調 作品85( sm31783070  1816年)と、第3番 ロ短調 作品89(1819年)の2曲で、これらは初期ロマン派の先駆けといえる様式で作曲されており、メンデルスゾーンやショパンの作品に大きな影響を与えました。このうち、モーツァルトの影響が残っている第2番と比べて、第3番はよりロマン派に踏み込んでおり、フンメル自身のピアノ演奏能力が考慮された高度な技巧を駆使したピアノパートとオーケストラの響きが高度に融合した華麗な作品となっています。この第3番は特にショパンに直接的な影響を与えたようで、第1楽章アレグロ、第2楽章ラルゲット、第3楽章ヴィヴァーチェという本作の速度設定は、ほぼそのままショパンのピアノ協奏曲第1番の各楽章の設定に導入されています。スティーヴン・ハフ(ピアノ)ブライデン・トムソン指揮イギリス室内管弦楽団

http://www.nicovideo.jp/watch/sm37502566