【聖戦の系譜】#27琴葉姉妹が聖戦に巻き込まれるようです。【ファイアーエムブレム】

【聖戦の系譜】#27琴葉姉妹が聖戦に巻き込まれるようです。【ファイアーエムブレム】

sm37772418   mylist/68640421  次 sm37805143 琴葉茜は今まで葵とつかみ合うような喧嘩なんてしたことなかったな、と思い出していた。意見が合わずに言い合うこともあった。虫の居所が悪いときに心無い言葉を浴びせたこともないわけではない。だが明確な害意をもって暴力を振るおうとしたことはなかった。葵に馬乗りになられ振り上げられた拳を見た時なぜかそう思ったのだ。葵になら殺されてもいい。どこかそう諦めかけた時葵の背後で薄ら笑いを浮かべる男が目に入った。葵になら何をされても許す。だがそこに葵の意思はないのだ。誰かの思惑通り事を運ばれしかもそれに葵を利用されるのは余りに癪だった。茜は顔を目掛けて振り下ろされた拳を首を捻ってかわすと背筋の力で無理やり体を起こし捩じってマウント状態から脱出する。筋を痛めたような気がしたが今は気にしていられない。葵は不気味な動きで再度肉薄してくる。だがフェイントもない直截的な動きほど対処しやすいものはない。茜は足払いで葵を引き倒すと今度は逆に覆いかぶさり上を取る。葵が暴れるが無理やり押し込む。茜は懐からクッキーを取り出すと口に含み咀嚼した。そして葵の両手をつかみ身動きを封じると口移しで葵にクッキーを与えた。勢いが付いていたため額同士がぶつかり視界は明滅し歯と歯が嫌な音を立ててこすれ合う。時間が止まったように思うほど長く感じた。葵がゆっくりと嚥下すると次第に瞳に光が戻って来た。「おね……え……ちゃん?」「葵……よかった。なんともないか?」葵の上体を抱き上げるように起こすと二人で魔道士をにらみつける。「うちらにそんな攻撃効くわけないやろ」「ふぉふぉ……これは確かにわしの手には負えぬ。じゃがここでわしの計画を邪魔されるわけにもいかぬのじゃ」利用できぬのならおぬしらには消えてもらう。男が別な魔導書を取り出すと魔法を放つ。邪悪な光に包まれると二人は足先から徐々に違和感が登ってくるのを感じた。体が動かない。「ストーンの魔法じゃ。これでお主らはもう終わりじゃて」男が不気味な笑い声をあげているうちに石像が二つ出来上がった。お互いを見つめ合い指を絡ませ握っている双子の石像は実に美しかった。という話はないので忘れてください。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm37790319