1UP福丸BB

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大丈夫だ、降り止まない雨はない。サンドウィッチマン富澤が残した名言が脳裏をかすめる。なかなか止まない雨を眺めていると三峰をスカウトした時の事を思い出すが、今夜は少し事情が違う。「あれ〜、雛菜のバスタオルどこ〜〜?」声に振り返ると、シャワーを浴び終えた雛菜がフローリングを濡らしながら部屋をうろついていた。オフの日に突然の雨に見舞われた雛菜が、たまらず俺の自宅に飛び込んできたのが十数分前。今、自分の担当アイドルが、自分の家でシャワーを浴び、そして自分の目の前で濡れた身体を一切隠すことなく立っている。雛菜の大胆すぎる行動に俺は分かりやすく動揺してしまった。それと同時に、担当アイドルのあられもない姿に欲情を隠せないでいる。その姿をなるべく直視しないよう、俺はバスタオルと自身の部屋着を差し出した。「あは〜、プロデューサーのパジャマぶかぶか〜♡」サイズの不釣り合いな服を満足そうに着ている雛菜は、むしろさっきよりも目のやり場に困る。パジャマの匂いメチャクチャ嗅いでるし…。俺はその場から逃げるようにして風呂場に向かった。『落ち着け…、あくまで雛菜は担当アイドルだ…。そういう目で見るのはプロデューサーとして…ん?』シャワーに紛れて、風呂場のドアを叩く音がする。「プロデューサー、雛菜が背中流してあげる〜〜♡」『ひっ、雛菜!?』振り向くと、風呂場のドア越しに雛菜が立っていた。ドアは半透明なので確信はないが、色合い的に九分九厘雛菜は今服を着ていない。『(まずい、多分ここままじゃ雛菜に喰われる! でもあらかじめドアの鍵は閉めておいたし、とりあえずは…)』バキィッ!ドアの鍵が壊れた。雛菜は自身のネットミームに相応しい力をいつの間にか獲得していたようだ。「プロデューサ〜〜♡♡」『イビャーッ!許してーっ!』チュンチュン…(スズメくん迫真の演技)「ムニャムニャ…プロデューサー大好き…♡」『助けて、真乃…めぐる…灯織…八宮…』

http://www.nicovideo.jp/watch/sm38241561