【ドイツ軍・州歌】メーメルラントの歌(Memellandlied)

【ドイツ軍・州歌】メーメルラントの歌(Memellandlied)

「メーメルラントの歌」は1930年代頃に作曲された軍歌もしくはメーメル州歌(郷土歌)です。長い前奏に短い歌詞で「メーメルはドイツのもの」と歌っています。メーメルはバルト海に面した港湾都市で、1252年にドイツ騎士団によって創建されました。それから約700年間、メーメルはドイツ人の支配下に置かれます。時代は進み、1871年のドイツ統一後、メーメルはドイツ帝国の最東端に位置する都市となります。1918年にドイツが第一次世界大戦に敗戦するとメーメルはリトアニアに編入され、「クライペダ」と改名されます。しかし、ドイツ人が多かったクライペダでは1938年の選挙でナチスが勝利し、翌年第三帝国に編入され「メーメル」と名前が戻されました。第二次世界大戦中、ドイツの敗戦が目前となった頃、多くのドイツ人住民は引き上げを余儀なくされ、1945年、メーメルはソ連に占領されました。戦後はリトアニア・ソビエト領に編入され、再び「クライペダ」に改名されました。残っていたドイツ人はシベリア送りかドイツ本国に追放されました。メーメルは現在、クライペダとしてリトアニアの一領土を構成しています。音源はかなり古く、恐らくは戦前に録音されたものです。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm38504050