福丸イージマンション2

福丸イージマンション2

やわらかな陽の光がステンドグラス越しに入り込む、静かな教会。純白のドレスに身を包んだ少女と、スーツを着た男性が、2人顔を合わせて立っていた。「プロデューサー」『…どうした?』「雛菜ね、今すっごくすっごくしあわせだよ」『そうか…』「いつも雛菜の為に、頑張ってくれてありがとう。プロデューサーの事、世界で一番大好きだよ」「これからもずっと、ずっと雛菜のそばにいてね。プロデューサーとしてじゃなくて、雛菜の大切な人として、ね」『雛菜…』『撮影の休憩中に俺をからかうんじゃない』「あは〜♡ 怒られちゃった〜♡」今回雛菜に来た仕事は、ウェディングドレスの撮影だった。女の子ならば誰もが憧れるシチュエーションをまとった雛菜は、いつにも増して機嫌が良い。『ほら、撮影再開するってさ。スタンバイするぞ』「は〜い♡」「…プロデューサーの事、からかったんじゃないんだけどな〜」撮影が終わり、いつもの服に着替えた雛菜。彼女の手には一枚の写真。ドレス姿のまま、大好きなプロデューサーとのツーショット。「ね〜、プロデューサー」『どうした?』「プロデューサー、雛菜と写真撮る時にちょっとだけ泣いてたよね〜? なんで〜?」『うっ…!』誰よりもそばで雛菜の幸せそうな顔を見ていたプロデューサー。いつしか彼は、涙していた。本人としては上手く隠したつもりだったが、当の雛菜には易々とバレていたようだ。『い、いや…。雛菜がいつか結婚して、晴れ舞台で幸せそうにしてるのを想像しちゃって…。思わず感極まっちゃってさ』『…はは、いい大人が恥ずかしいな』「そんな事ないよ〜。プロデューサー、雛菜の事考えて泣いてくれたんでしょ〜? だったら雛菜、すっごく嬉しいな〜♡」『…そう言ってくれると助かるよ』プロデューサーは不器用そうにはにかんだ。「雛菜が将来結婚式する時は、プロデューサーも一緒だよ〜♡」『ああ、そうだな。…その時俺は雛菜の隣に、な』「えっ…!」『なんてな、ちょっとからかってみただけさ』「! む〜っ!!」むくれる雛菜。ポカポカと優しい拳を叩きつけてくる。『い、いてて。悪かったって、変な事言って』『…雛菜?』「むす〜…」プロデューサーが雛菜の本当の気持ちに気付くのは、これよりもっと先の話。初代ルイージマンション⇒ sm37954753

http://www.nicovideo.jp/watch/sm38521698