東方昭和伝 第四十一章「沖縄血戦」第四幕:沖縄県民斯ク戦ヘリ(1/2)

東方昭和伝 第四十一章「沖縄血戦」第四幕:沖縄県民斯ク戦ヘリ(1/2)

第四幕は昭和20年5月末の日本軍の沖縄南部撤退から6月23日の沖縄戦終結(組織的戦闘の終了)まで。グルーとスチムソンの会話は、ロンドン海軍軍縮会議から15年越し(投稿期間的には12年越し)の伏線回収。第四章「ロンドン海軍軍縮会議」 sm9200019 この場面について補足すると、グルーがこの時期に国務長官代理というポジションにいたこと自体が既に奇跡的なことなのですが、この後すぐに対日強硬派のジェームズ・バーンズが国務長官に就任し、グルーら知日派は国務省を追われ、以後スチムソンがグルーの立場を引き継ぐことになります。それを考えると、グルーが国政に影響力を持ち得た最後の段階で訴えたことを、スチムソンが若槻、幣原、濱口という具体的な日本人三人の姿を通して、自らの実感として理解することができたのはとても大きなことであったと思います。幣原外交の最大の功績は、ロンドン海軍軍縮会議から15年後のこの瞬間にあったと言えるかもしれません。<本章関連年表>昭和20年(1945年)05/25 米統合参謀本部会議、日本の無条件降伏のため、本土進攻により「必要な日本の工業地帯を占領し、軍の絶対的支配下に置く」と結論05/28 グルー、トルーマンに「新たな対日声明」を進言05/29 グルー、ペンタゴンで「新たな対日声明」案を提言06/01 スチムソン、トルーマンに暫定委員会の決定報告。原爆の無警告使用を提言06/07-09 島田知事、沖縄県庁の解散を宣言06/08 御前会議「今後採るべき戦争指導の基本大綱」(本土決戦方針)を決定06/09 天罰発言事件(第87回帝国議会)06/09 梅津参謀総長、天皇に陸軍の戦力の実態を口頭で報告06/12 長谷川海軍大将、天皇に海軍の戦力調査結果を報告06/13 木戸内大臣、米内海相、鈴木首相と会談。06/14 沖縄の日本海軍部隊全滅06/15 天皇、御不例のため終日床に伏す06/18 日本、六巨頭会議(9月までの終戦を合意)前章(四十章)「昭和天皇と鈴木内閣成立」 sm35366418 第一幕「沖縄戦前夜」 sm36718689  第二幕「日米政変と特攻作戦」(1/2) sm37098419 第三幕「皇居炎上」 sm38037298 次(2/2) → sm38912923

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