ukiyojingu+結月ゆかり『切断し再構築された私の言葉は、まるで痙攣するように反復を重ねている。この痙攣を美学だと主張することだけが、震えている私の身体に存在意義を与えてくれるのだ。』

ukiyojingu+結月ゆかり『切断し再構築された私の言葉は、まるで痙攣するように反復を重ねている。この痙攣を美学だと主張することだけが、震えている私の身体に存在意義を与えてくれるのだ。』

思考実装  #4解説: https://note.com/ukiyojingu/n/n61d8f88bbeef 私の手首から流れ落ちた血液は、言葉にならない私の意思をこの画面から1メートルにも満たない貴方へと伝える。言葉にならないが伝達されるそれらは、私が作り上げたものを特異なものへ、唯一無二なものへと変化させていく。そこに見えている私の血液こそ、他の誰も持っていない、私の血液そのものだ。私はこの音楽を作るにあたって、かつて作った『言語交錯』収録曲10曲をもとが分からなくなるまで分解し、再構築して作った。完全に崩れてしまった言葉は、その都度再構築されることによって別のものへと組み替えられていく(cf. https://nico.ms/sm37193611 )。この組み換えはまるで痙攣のように、同じ要素を反復しながら、さらに新しい形へと変身を遂げている。この音楽は、どこに私自身の新しさを持つのだろう。前回( https://nico.ms/sm39481424 )、私は何もかもをそのままの形で示した。それと比べ、ありのままを表明することなく、既存のものを再構築することによって生み出されたこの痙攣は、私の流した血液を乾かしてしまう。しかし、この痙攣と、そこにかつてあった言葉たちにこそ、スクラップとリビルドを経て再構築されてしまう私の美学の過程が詰め込まれている。私がどのようにして新しいものを作れるのかを考えるにあたって、この過程はきっと必要なものだったのだと思う。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm39496094