カントー283プロ戦.HGSS

カントー283プロ戦.HGSS

ガチャり、寂しい部屋のドアが開き一人の女の子が入ってくる、風野 灯織だ。『もしもし?真乃?めぐる?』電話越しに二人とお話をする。灯織にとってこの時間もかけがえのない大切なものであり、今日あったこと、これからのことを楽しそうに話すその声が寂しく青んだ部屋を空色に染める、はずだった。『ずっと誰かに見られている気がする』灯織はそう言った、アイドルに限らずこう言った悩みは珍しくない、賃貸で暮らす一人暮らしの女性の部屋のコンセントに盗聴器が隠されており彼女のプライベートをどこかの知らない誰かに聴かれているという事件が実際存在する。父が単身赴任で一人の女の子が住んでいる…ここも前例の事件と条件が一致している、だから灯織は不安なのだ。『やっぱりプロデューサーにも相談しておこう。今は夜遅いからメッセだけ送って…』……………………………物音がした、一気に汗が噴き出す。スマホを置き音が聞こえた方を確かめる。クローゼットだ。洋服やジャケット等を収納してる大きなクローゼット。父のスーツも入っている。灯織はゆっくりとクローゼットに近づく。大きな深呼吸を繰り返して落ち着きを取り戻し勇気を出してクローゼットを開けると『プロデューサー、なんでここに………?』灯織は中にいた俺を見て、体を震わせた。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm40603930