【ゆっくり文庫リスペクト】妖魔の森の家【ジョン・ディクスン・カー】

【ゆっくり文庫リスペクト】妖魔の森の家【ジョン・ディクスン・カー】

"わかるだろうな、マスターズ。このさきずっと、わしは気にして暮らすだろうよ。"今までに作った動画  mylist/73029299 <編集後記>短編ミステリーというジャンルは、一本の動画に収まりやすく、尺が短いためにプロットもトリックもシンプルで、文庫動画としてかなり作りやすい部類に入るんじゃないかと思います。その中でも今回制作した『妖魔の森の家』は、1947年に書かれた短編でありながら、大変評価が高く、いずれ動画化しようと考えていました。実際、編集していて、構成に困ることもなく、作業もスイスイ進んだので、かなり楽しく作れたと思います。今回の小説に登場するヘンリー・メルヴェール卿は、ジョン・ディクスン・カーの小説を代表する二人の探偵の内の一人(もう一人はギデオン・フェル博士)で、アガサ・クリスティに例えると、ポワロとマープルみたいに、多くのカー作品に登場します。各々の探偵をどのゆっくりに当てはめるかは考えどころですが、今回はきめえまるにしました。探偵が三枚目の要素を持っていると、すぐにきめえまるがしっくりくる感じがします。金田一耕助とかもそうですが、どこか抜けているところがあるキャラクターと役柄が合っているのだと思います。ところで、背景や小道具などの素材を探していて、ちょうどいい素材が見つからないことがあります。そういう時は使える素材に合わせてシーンを変更するなどしています。たとえば、バナナの皮で滑って転んで、屋外の階段から転落するシーンがあるのですが、ちょうどいい階段が見つからなかったため、平たい地面で転んで飛び上がるシーンに切り替えました。この切り替えがうまくいくと、最初からこんなシーンだったような気がしてきます。ちなみになぜバナナの皮が置いてあったかというと、動画では省略されていますが、当時の『《下層階級》の子供たち』が、有名な政治家であればだれでもいいから、保守党上院議員クラブから出てきた誰か(ここでは、ヘンリー・メルヴェール卿)が、それでひっくり返るのを見て喜ぶという、いたずらを仕掛けていたそうです。これは、『選挙演説会で』『候補者を野次りたおす演説妨害者の心理に該当する。』らしいです。なんだか、タイムリーな話題とシンクロしてしまった気がします。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm40748798