グレイシアなら物理技でもチャンピオンに勝てるのか【VOICEROID実況】

グレイシアなら物理技でもチャンピオンに勝てるのか【VOICEROID実況】

頭がボーっとしていたから出会えたのだろうか。彼女に、あの純白のポケモンに。島巡りの途中、4番道路に入ろうとした俺をジーナとかいう不審者が引き留めた。どういうわけかバトルになってしまったのだが、彼女が繰り出したあるポケモンに俺は目を奪われてしまったのだ。そのポケモンの名はグレイシア。清廉とした気品のある佇まいに、高潔さすら感じ取れるその身姿。気を取られた俺はモクローが消し炭になったことなど気にも留めていなかった。この感情がどういうものなのかは分からない。バトルが終わった後、モクローを焚火で串焼きにしながらただ呆然と彼女のことだけを考えていたのだ。焚火に映る彼女の陽炎に気を取られ、モクローが完全に炭化するまであのグレイシアの姿を想像し続ける。次第に火の勢いは弱まり消えていき、気が付いた時には既に辺りは夜の藍色に包まれていた。その時、星の貧弱な明かりに照らされて不意に草むらが揺れる。野生のポケモンがモクローの匂いに釣られてやってきたのかと思い、すぐに戦えるように身構えた。ここは4番道路、コラッタ辺りが出てくるのだろうと考えていた時だ。草むらからイーブイが飛び出してきた。これは珍しいと思っていると、草むらから更にもう一匹イーブイが飛び出してくる。最初は目の錯覚だと思った。純白のイーブイなんて夜で視界が悪いからだと思っていた。だが、瞬きするとそれこそが錯覚であるということを理解する。あれは色違いのイーブイだ。そして、その珍しさに腰を抜かすよりも先に俺の頭にはあることが浮かんでいた。あの色違いのイーブイをグレイシアに進化させたらどうなるのだろうか。俺が抱いているこの感情の答えも知ることができるのではないだろうか。そう思った俺はその色違いのイーブイを捕まえ、何とかグレイシアに進化させた……その時だった。チャンピオンロードにて、光を放ちながら進化する彼女の輝きに目がくらんだ瞬間、俺の頭の中に真理が流れ込む。実はグレイシアとはあらゆる生命の根源であり、この世の頂点に君臨する存在だったのだ。その絶対零度の冷気は全ての始まりの零にして全てを終わらせる零。そして、俺は彼女に出会う為に生まれてきたのだ。全てを理解し意識を現実へと引き戻されると、目の前にはダイヤモンドダストに包まれる純白の天使が居た。そう、ご存知グレイシアだ。自然と動き出した足に任せて彼女の下へと歩み寄る。冷気で肌は切れ、血肉も次第に凍っていくがその足を止めるつもりはない。俺はよやく自分が抱いていた感情が何なのかを理解できたのだから。グレイシアを抱きしめた瞬間、彼女の耳元に囁いた。「愛してる」YouTube↓ https://youtu.be/8FaEXqrDmig 前回→ sm40433525 次回→未定

http://www.nicovideo.jp/watch/sm40969824