[吹替] 4. 露西亜が沸点に達した事 /「ウクライナ紛爭の原因と今後」シカゴ大 ジョン・ミアシャイマー教授による講演 / 令和四(2022)6月6日 於 ロバート シューマン センター

[吹替] 4. 露西亜が沸点に達した事 /「ウクライナ紛爭の原因と今後」シカゴ大 ジョン・ミアシャイマー教授による講演 /  令和四(2022)6月6日 於 ロバート シューマン センター

(抜粋)2021年12月17日、ロシアは沸點に達した。 皆さんの多くは、ロシアがバイデンとNATOに書翰を送り、第一にウクライナがNATOに加盟しないことを書面で保證するやう要求したときのことを覺えてゐると思ふ。 (1997年以降に東ヨーロッパに移動したNATO軍と裝備を西ヨーロッパに戻すこと)プーチンはこの間、NATOのウクライナへの進出を存亡の危機と見なす數々の聲明を發表してゐる。 2021年12月21日、國防省の理事會で發言した。 彼は、これはプーチンの言葉だが、ウクライナで彼らがやつてゐること、やろうとしてゐること、計劃してゐることを述べた。 ウクライナでやろうとしてゐることは、國境から何千キロも離れたところで起きてゐることではありません。我が家の玄關先で起きてゐるのだ。 彼らは、我々がこれ以上引き下がる場所がないことを理解しなければならない。それとも、ロシアへの脅威が出現するのを、ただ默つて見てゐればいいと思つてゐるのだらうか。 2箇月後の2022年2月22日、つまり侵攻の2日前の記者會見で、プーチンはかう言つた。 ウクライナのNATO加盟には斷乎反對だ。なぜなら、これは我々にとつて脅威であり、これを支持する論據があるからだ。 また、ウクライナが事實上NATOの一員になりつつあることを認識してゐることを明らかにし、米國とその同盟國は、キエフ當局に近代的な兵器を大量に提供し續けてゐると述べた。 西半球にはいかなる大國も軍隊を置くことは許されないと云ふモンロー・ドクトリンと云ふものがある筈だ。プーチンが戰爭に至るまでの數箇月間、公の場で發言してゐたことは知つてゐますが、ウクライナを征服してロシアの一部にしようと考へてゐた證據は微塵もありませんし、ましてや東ヨーロッパの他の國々を攻撃しようとは考へてゐませんでした。 他のロシアの指導者たちもです。 ラヴロフ外相が2022年1月14日の記者會見で、「すべての鍵は、NATOが東方へ擴大しないことを保證することである」プーチンは、米國とその同盟國に、ウクライナをロシア國境の西の防波堤にする努力を抛棄させようとしたが、完全に失敗した。 トニー・ブリンケン國務長官は、12月中旬のロシアの要求に對して、「變化はない、起こる事もない」と言ふだけだつた。プーチンはその後、NATOからの脅威を排除するためにウクライナへの侵攻を開始したのである。 

http://www.nicovideo.jp/watch/sm41262951