初音ミクによる Njet, Molotoff (フィンランド軍歌 日本語吹替え版 4番まで)

初音ミクによる Njet, Molotoff (フィンランド軍歌 日本語吹替え版 4番まで)

この度のリクエスト曲は「モロトフはダメだ」というフィンランド軍歌になります。曲の題名にもなっております「モロトフ」というのは、ヴャチェスラフ・ミハイロヴィチ・スクリャービン(Вячеслав Михайлович Скрябин)さんの事で、ソビエト連邦の外務大臣をやっておられた方の事です。(モロトフはペンネームで、本名ではあらず。)火炎瓶の事を「モロトフ・カクテル」と言ったりしますが、実はこのモロトフさんが語源です。1939年11月30日にソビエト連邦とフィンランドはカレリア地方の領有権を巡っての戦争「冬戦争」をはじめますが、戦争初日からソビエト軍はフィンランド各地に航空機による爆撃を行っておりました。フィンランド政府がこの行為に抗議を行うと、あろうことかモロトフは「資本主義に搾取されているフィンランド人民のために、ソ連赤軍はパンを投下しているのだ!」と抗弁。あきれて憤慨したフィンランド人はソビエト軍のРРАБ焼夷弾(RRAB集束焼夷弾)の事を「モロトフのパン籠」と呼ぶことにします。さらにフィンランド軍は対戦車用火炎瓶のことを「モロトフ・カクテル」と名付け、素敵なプレゼントへのお礼の品にしたとのことです。もう一人、ボブリコフ総督が歌に出てきますが、1898年にロシア皇帝ニコライ2世によって任命されたフィンランド総督の事で、フィンランドの自治権廃止宣言、学校教育におけるロシア語教育の徹底、フィンランド軍廃止等、フィンランドをロシア帝国の傘下に置こうと各種政策を行いますが、1904年6月16日にフィンランド人によって暗殺されてしまった御仁の事です。(モロトフさん、様々なフィンランド人からの陳情をもみ消していたボブリコフ総督よりも「嘘つき」扱いです。)●翻訳に関する注釈politrukit, komissaarit ja petroskoijarit.の「ペトロスコイの人々」部分を「共和国」としておりますが、これは後に作られる「カレロ=フィン・ソビエト社会主義共和国」の首都がペトロスコイですので意訳しております。悪しからず。(芬:Petroskoi、露:Петрозаводск)次回投稿予定:2022年12月1日次弾装填:Нет Владимир(次はこの歌のウクライナによる替え歌バージョンを投稿せんとす)★本日のうちのMMD的家系図ままま式 Appearance Miku やよいサクラ型

http://www.nicovideo.jp/watch/sm41385830