スメタナ:ピアノ三重奏曲 ト短調 作品15

スメタナ:ピアノ三重奏曲 ト短調 作品15

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=eXzMColEvwE )。1855年、スメタナはピアノ三重奏曲 ト短調 作品15を作曲しました。この頃、スメタナは幼い娘2人を立て続けに病気で失っており、彼に大きな衝撃を与えました。特に、音楽の才能があると見られていた長女ベドジーシカ(4歳)の死は、スメタナに追悼のための新たな作品を作曲させるきっかけとなりました。こうしてベドジーシカの思い出を偲ぶために作曲されたのが、ピアノ三重奏曲 ト短調 作品15です。本作について、スメタナは作品リストにおいて「私の最初の子供ベドジーシカ(フリーデリケ)の思い出。彼女はその類まれな音楽の才能で私たちを喜ばせたが、4歳半のとき、どうしようもない死によって私たちから奪われてしまった」と記しています。この作品は同年のうちにプラハで初演されましたが、スメタナによれば、評論家たちには厳しい評価を返され、称賛したのはフランツ・リストくらいだったようです。現在では、スメタナの悲痛な思いが反映された劇的な作品であり、ロマン派音楽におけるピアノ三重奏曲の傑作として高く評価されています。しかし、彼の室内楽曲は弦楽四重奏曲第1番「わが生涯より」の知名度が高く、ピアノ三重奏曲は完成度に見合った注目を受けていないように思います。エマニュエル・チェクナヴォリアン(ヴァイオリン)ハリエット・クリーフ(チェロ)マグダ・アマラ(ピアノ)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42974921