私のジャマイカ滞在記 ⑬ / 44A

私のジャマイカ滞在記 ⑬  / 44A

縁というものは、夫婦に限らず、袖を触れあっただけでも前世からの縁と言われます。私がレゲエのイベントに足を運び始めた頃、大阪のムーズバーイエローでのイベントに誘われたことがありました。石川県から何度か大阪のダンスイベントに参加しており、私が口でレゲエを歌っていると話していたため、新進のアーティスト向けのダンスイベントに誘われたのだと思います。そのイベントには色々な思い出があるので詳しくは触れませんが、特に印象に残っているのは、「タカハシマンです、よろしく!」と挨拶してくれた人と、その日のゲストスターであった吉本興業のレゲエアーティスト、ユカさんとツネさんのコンビ、スノッブです。二人はとても親しみやすく、会場の外の廊下で色々と話をしてくれました。私はその場のノリで、石川県でのイベントに二人を招待すると伝えました。時が流れ、私は20代の最後の3月にジャマイカを訪れ、アイシャハウスというゲストハウスに滞在しました。そこで再びユカさんと会い、彼女は私を覚えていてくれました。ツネさんも相変わらずクールで、ジャマイカでのスノッブのパフォーマンスは素晴らしかった。彼らは20年前にはレゲエDJ風の漫才をし、10年前にはダンサーとして活動していました。今回、ユカさんに再び出会えたことは私にとって幸運でしたが、残念ながらそれが最後の再会となりました。インターネットのニュースでユカさんが亡くなったという報道を見たのです。私がレゲエから離れてしまうと、他の人たちとも疎遠になってしまうのではないかと懸念しています。しかし、これはジャーガイダンスの導き、つまり縁というものだと感じます。かつて出会った人々と再会する機会があれば、その縁を大切にしたいと思います。ちなみに、ジャマイカで「イエローチョイス」というイベントが開催され、日本人参加者はスピーカーの搬入を手伝っていました。その際、端正なルックスの青年が近寄ってきて「タカハシマンです、よろしく」と挨拶してきたのは、とても印象的でした。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42977497