2023 Breeders' Cup Turf(GⅠ) - Auguste Rodin

2023 Breeders' Cup Turf(GⅠ) - Auguste Rodin

2023/11/4にアメリカのサンタアニタパーク競馬場で行われたGⅠ:Longines Breeders' Cup Turf(第40回ブリーダーズカップ・ターフ)英愛ダービー馬Auguste Rodin(オーギュストロダン)がアメリカの地で芝チャンピオンレースを快勝。4番ゲートから出るとダートに入る辺りでは少しヨレるような仕草を見せたがトラックに入ると落ち着いて中段後ろを追走、4コーナー馬群が凝縮したところで7,8番手から他馬が外に振られて空いた最内をスルスルと加速しながら抜け、直線に向いて先頭に立つとそのまま地元アメリカ代表Up to the Markと同じディープインパクト産駒である日本ダービー馬シャフリヤールの追撃を凌いでゴールしGⅠ5勝目を上げた。1984年に創設されたブリーダーズカップで当時から続くこのレースはアメリカの芝中距離チャンピオン決定戦で、欧州のシーズンを締めくくるレースの後に行われることから欧州馬の遠征も盛んである。なおBCはアメリカの各競馬場の持ち回りで開催されるためコース・輸送距離・気候など開催年によって異なる要素も多い。当競馬場の芝12Fはカーブしながら丘を下りダートを横切ってトラックに入るヒルサイドコースで行われるが、このダート部分はシンボリルドルフの故障やDancing Braveの凡走の原因になったこともある(後者は一説)。ここを含めたアメリカの競馬場はその殆どが小型の左回りトラックで内側の芝コースは1周1400mほどとなっており、普段広大なコースで走っている欧州馬はきついコーナーと短い直線をこなす器用さが求められる。過去の勝ち馬の半数以上が欧州馬で、Pilsudski、Fantastic Light、High Chaparral、Conduit、Found、Enableといった名馬が名を連ねる。また、主な地元の勝ち馬では芝馬ながら米年度代表馬に輝いたKotashaanやBricks and Mortarがいる。Aidan O'Brien師は本拠をアイルランドに置きながらもこのレースを得意としており2連覇2回を含む7勝目、鞍上Ryan Mooreジョッキーも2連覇を含む5勝目で、うち3勝がこのコンビである。2024年も現役続行となることが発表されており、ダートでの動きの良さが語られていたため陣営のかねてからの夢であるBCクラシックへの挑戦よ予想される。※C:Colt(4歳以下の牡馬)、H:Horse(5歳以上の牡馬)、F:Filly(4歳以下の牝馬)、M:Mare(5歳以上の牝馬)、G:Gelding(騸馬)例:2YO C=2歳牡馬

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42983884