私のジャマイカ滞在記番外編② / 44A

私のジャマイカ滞在記番外編② /  44A

ニューヨークでの記憶は断片的だが、鮮明な一部が心に刻まれている。食事はあまり取らず、思いつくままに入ったマクドナルドで、ジャマイカでの経験と同じように、黒人の少年にカンフーの真似をされてからかわれたことを覚えている。街の弁当屋で買った見たこともないような不味い弁当を、宿に持ち帰って食べたが、あれは一体何だったのだろう。その夜、宿に泊まっていたレゲエ好きの兄ちゃんたちと一緒にイベントに行った。どこかのビルの中で行われていたそのイベントでは、ガーネットシルクやモーガンヘリテージの曲が流れていた。フロアにはドレッドヘアの黒人たちが大勢おり、彼らの目は今まで見たどの目よりもギラギラと輝いていて、何か悪そうな雰囲気を醸し出していた。これがニューヨークのジャマイカ人の姿なのかもしれない。次の日は霧に包まれた街を歩き回った。まさにニューヨークの象徴的な風景だ。敷居が高くてほとんどの店には入らなかったが、ただ街を見ているだけで心は躍った。そして、訪れることが絶対に外せない場所があった。それはメトロポリタンミュージアムだ。子供の頃にテレビで見たあの場所。館内は本当に広く、世界各国の美術品が展示されていた。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm43052295