シベリウス:劇付随音楽「テンペスト」作品109(全曲版)

シベリウス:劇付随音楽「テンペスト」作品109(全曲版)

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=C5idpP9q_qg )。1925年、シベリウスはデンマークの出版者から「シェークスピアの劇『テンペスト』に音楽を付けてみては」という提案を受け、作曲に取り掛かりました。当時、シベリウスの作曲活動はほぼ終了間際であり、最後の交響詩「タピオラ」を作曲している最中でした。劇付随音楽の作曲は「タピオラ」と同時並行的に進められ、翌1926年1月に完成します。そして同年3月15日に「テンペスト」はコペンハーゲンの王立劇場で初演され、音楽は「シェイクスピアとシベリウス、この2人の天才がついに互いを見出した」と高く評価されました。この時点でシベリウスが作曲していたのは34曲でしたが、1927年秋にヘルシンキのフィンランド国立劇場で上演される際に彼は「エピローグ」を書き下ろし、全35曲としました。現在では「テンペスト」は「タピオラ」と並んでシベリウス晩年の傑作として高く評価されています。その後、シベリウスは序曲を単体で独立させて出版したほか、19曲を抜粋して2つの組曲を作成しており、演奏会や録音では序曲や組曲が演奏されるのが普通で、演奏時間が約1時間強の大作であるの劇付随音楽として全曲が演奏される機会はなかなかありませんでした。全曲が初めて録音されたのは1992年のことで、シベリウス作品全集を録音していたオスモ・ヴァンスカがラハティ交響楽団を指揮し、ラハティ・オペラ合唱団と独唱者陣による競演により実現しました。キルシ・ティーホネン(ソプラノ)リリ・パーシキヴィ(メゾ・ソプラノ)アンシ・ヒルヴォネン、パーヴォ・ケロア(テノール)ヘイッキ・ケイノネン(バス)オスモ・ヴァンスカ指揮ラハティ交響楽団ラハティ・オペラ合唱団

http://www.nicovideo.jp/watch/sm43526734