スペイン音楽集(ジョージ・コープランド演奏)

スペイン音楽集(ジョージ・コープランド演奏)

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=CyYdGfyZ26c )。アメリカのマサチューセッツ州出身のピアニストであるジョージ・コープランド(1882 - 1971)は、主に2つの業績によって音楽史に名を遺しています。1つは、若くしてヨーロッパに渡り、ドビュッシーに師事して親交を深めたことで、彼の多くの作品のアメリカ初演を手掛けた業績です。そしてもう1つは、アルベニスやグラナドス等の同時代のスペイン人作曲家による作品を数多く演奏し、その知名度上昇に貢献したことです。この動画は、コープランドが1950年代初頭にMGMレコードの下で録音したスペイン人作曲家によるピアノ曲集で、アルベニス、グラナドス、ファリャ、モンポウといった有名作曲家だけでなく、グスタボ・ピッタルーガ、ホアキン・ニン、マヌエル・インファンテ、ラウル・ラパラといった比較的知名度が低い作曲家の作品も含まれています。コープランドは演奏プログラムを自分の好みに応じて組み、好きなように弾いたと言われており、この動画の中には彼以外のピアニストがほとんど弾こうとしない曲も含まれています。しかし、その演奏は高い技術に裏打ちされた優れたもので、コープランドのピアニストとしての高い資質を示していることは確かです。なお、北海道帝国大学の学生だった伊福部昭はコープランドの演奏するスペイン音楽集のレコードを聴いて感動し、1934年(19歳)に彼のために「ピアノ組曲(後の日本組曲)」を作曲しました。この動画は伊福部が聴いたレコードとは異なるものですが、彼が高く評価したコープランドの演奏がどういうものか、参考になるとは思います。ジョージ・コープランド(ピアノ)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm43709822