X JAPAN - ROSE OF PAIN

X JAPAN - ROSE OF PAIN

400年前、ヨーロッパで現実にあった話をもとに作られた組曲。自らの美しさを保つため、何百人もの女性を殺したとある国の伯爵夫人。その凄惨な光景を黙って見続けた薔薇の嘆きは、YOSHIKIの嘆きでもある。しかし、この嘆きは勧善懲悪という簡単な図式でかたづくような単純なものではない。美醜も善悪も、喜怒哀楽もすべて飲み込んでしまう宇宙の静けさの前に立った時、何を信じ、何に答えを求めるべきか途方にくれたYOSHIKIの姿が、この嘆きに表現されているのである。美や愛や感動だけを求めるには、あまりにも小さい人間の存在。美を求めれば醜が、愛を求めれば哀しみが必ずつきまとう。終りのない芸術への旅は、この作品をきっかけに、より深く模索されていくことであろう。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm5188663