警視庁公安部資料の拡散はいかにして起きたか/高木浩光氏(産業技術総合研究所主任研究員)インタビュー

警視庁公安部資料の拡散はいかにして起きたか/高木浩光氏(産業技術総合研究所主任研究員)インタビュー

 海上保安官による尖閣ビデオ流出問題に注目が集まっていた10月末、警視庁公安部外事三課、警察庁、愛知県警が作成したと見られる文書114点がインターネット上に流出した。国際テロ組織の調査やテロの未然防止を担当する警視庁公安部外事三課の資料と見られる文書には、捜査員の顔写真や捜査協力者の氏名などの個人情報、監視対象とその記録など秘匿性の高い情報が含まれていた。本来外に漏れることがあってはならない機密文書の流出、拡散はいかにして起きたのか。 当初、これはウイルス感染などによりファイル共有ソフトWinnyのネットワークに流出した「事故」だと見られたが、事故の際に起きる特徴が見られないことから、「意図的な流出」であるという見方が強まった。さらに、産業技術総合研究所の高木浩光主任研究員の解析では、そもそも文書を入手した経路は不明だが、故意に文書を流出させた人物は、ルクセンブルクのサーバを経由してWinnyに接続して流出できるようにし、さらに「WikileaksJapan」と名付けたブログを開設してファイルを転載、Twitterのアカウントも作成し、ファイルの存在を知らせようとしていることがわかった……。 情報セキュリティの専門家である高木氏に、史上最悪の事態ともいわれる警視庁の内部情報がいかに拡散していったか、その経緯を神保哲生が聞いた。

http://www.nicovideo.jp/watch/so12823259