2月21日は「漱石の日」

2月21日は「漱石の日」

作家・夏目漱石に文学博士の称号を贈ると文部省が伝えたのに対し、漱石は「自分には肩書きは必要ない」として、博士号を辞退する旨を書いた手紙を1911年の今日、時の文部省専門学務局長に送ったことに由来しています。なかなか勇ましい由来ですね。博士号を辞退した1911年8月、漱石は「戦争以降一等国になったんだという高慢な声は随所に聞くようである。なかな気楽な見方をすれば出来るものだ」と、ある講演会で述べました。その頃、日露戦争に勝利した日本は次第に大国意識をもつようになっていました。しかし現実は、多大な犠牲をはらい国力の疲弊化と閉塞感は大きなものでした。かつては日露戦争を支持した漱石も、それらを感じ取り、国家を敵とする見方が芽生え始めていたようです。

http://www.nicovideo.jp/watch/so22935466