無駄話 『徒然草 気まま読み』#74

無駄話 『徒然草 気まま読み』#74

今回扱うのは、第百六十四段。全文を紹介すると… 世の人相(あい)逢ふ時、しばらくも默止することなし。必ず言葉あり。そのことを聞くに、おほくは無益の談なり。世間の浮説、人の是非、自他のために失多く得少し。これを語る時、互の心に無益のことなりといふことを知らず。前回紹介した第二百三十三段にも、「言葉すくなからんには如かじ」と自制の勧めがあったように、兼好法師は無駄に口数が多い人を特に嫌う。この段でも、短い文章で無駄話をすることを手厳しく非難しているのだが、ふと考えてみると、そう言っている兼好に対してもちょっと疑問が…。

http://www.nicovideo.jp/watch/so36572317