トランプ米大統領がWHOへの資金拠出の当面停止を表明

トランプ米大統領がWHOへの資金拠出の当面停止を表明

ドナルド・トランプ米大統領は14日、世界保健機関(WHO)への資金拠出を当面の間停止する考えを表明した。 この発表の背景にあるのはトランプ大統領への非難だ。警告無視や検査体制の遅れなど新型コロナウイルスの対応の失敗が非難されたことから、自身を積極的に弁護する狙いの中で出された。 ホワイトハウスで開かれた記者会見でトランプ大統領は、新型コロナウイルスへの対応をめぐって WHO の役割への再評価が行われていると述べた。 大統領は、WHOがタイムリーで透明性のある方法で情報を適切に入手、調査、共有することや、流行が始まった後すぐに調査を開始すること、そして新型コロナについて迅速に警鐘を鳴らすことに失敗したと主張している。 WHO当局者は13日、事実とデータを用いてこの批判に反論した。 WHOの新興感染症対策部門のリーダーであるマリア・ファン・ケルクホーフェ氏は、WHOは昨年12月31日に初めて新型肺炎の集団発生の報告を受けた後、1月10日には各国に対応物資のリストを含む技術ガイダンスを発表したと述べた。 ケルクホーフェ氏はまた「中国は1月12日にウイルスの遺伝子配列情報を我々と共有しPCR検査の研究を速やかに進めることができた。WHOが1月14日にPCR検査関連の情報を公式サイト上で発表したことで、多くの研究所で検査キットの開発が行われ、全世界での検査が可能になった」と説明した。 ジョンズ・ホプキンス大学が14日に発表した集計によると、米国での感染者は60万人を超え、死者は2万5575人と、いずれも最多となっている。

http://www.nicovideo.jp/watch/so36682672