感染症を前に異なる米国内の反応

感染症を前に異なる米国内の反応

米国の新型コロナウイルスによる肺炎の感染者数は現地時間8日の統計では、500万人近くに上り、世界で感染の最も多い国となっている。しかし、米国サウスダコタ州西部の町・スタージスでは、7日から10日間にわたるモーターサイクルラリーというイベントが開催されている。年に1度行われるこのイベントは、数多くのバイク愛好家を引き付けている。25万人が参加する見込みで、コロナ禍発生以降、米国で行われる最大規模の集団活動の一つとされている。「ニューヨークタイムズ」は、「彼らの装備の中で唯一ないものがマスクだ。安全な社交距離というものを全く気にしていないようだ」と報じている。  それと同時に、秋学期の学校再開に抗議するため、米国の各地の教師らは、相次いで極端な方法で不満を訴えている。それは学校を再開する前に、自身の訃報を書き上げるというもので、学校の再開を慎重に考えるよう政府に警告することを目的としている。「ニューヨークタイムズ」は掲載した論説の中で、「個人主義を政府の制限の上に置くのが米国の伝統である」と指摘した。また、ワシントン大学公衆衛生学院のジャレッド・バータ副院長は、「自由主義の伝統は多くの長所を持っているが、実際のところ、感染症の食い止めには、集団行動ほど功を奏してはいなかった」との見解を示した。  米国のコロナ対策を率いるファウチ博士は7日、CNNのインタビューに答えた際に、無力さを露わにしながらも、「精も根も尽き果てるまで、これからもマスク着用や集団的な活動を避けるよう強調していく」と示した。

http://www.nicovideo.jp/watch/so37327121