「珍しい鳥獣は不要」徒然草気まま読み#130

「珍しい鳥獣は不要」徒然草気まま読み#130

今回扱うのは、第百二十一段。冒頭部分を紹介すると…養ひ飼ふものには馬、牛。繋ぎ苦しむるこそ痛ましけれど、なくて叶はぬ物なれば、如何はせむ。犬は守り防ぐつとめ、人にも優りたれば、必ずあるべし。されど家毎にあるものなれば、ことさらに求め飼はずともありなむ。極めて合理的に、不要なものははっきり不要だと判断を下す兼好法師。前回はむやみに有難がられていた「舶来品」を要らないと断定したが、続いて今回は、家畜・ペットなどの動物について語っている。ここで注目したいのは、兼好法師の動物に対する想像力の深さとそれに基づく優しさ。なぜ兼好は珍しい鳥獣を飼うことに異議を唱えているのか?それは、単に無駄だとか、役に立たないとかいう理由ではないのである。

http://www.nicovideo.jp/watch/so38662973