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バッハ:カンタータ第17番「感謝を捧げる者、われを讃えん」BWV17
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=7v0OlBiADJo)。
バッハのカンタータ「感謝を捧げる者、われを讃えん」BWV17は1726年に作曲され、この年の三位一体主日後第14主日にあたる9月22日にライプツィヒにて初演されました。
この日の福音書章句は「ルカによる福音書」から、イエスがらい病(ハンセン氏病)を患っている十人を癒した奇跡の話です。この話では、イエスの奇跡に感謝したのはサマリア人のみであったと語られており、本作の歌詞はこの逸話に沿って、人々が神に対する「感謝」とはいかなるものかについて説明する内容となっています。
音楽的には、本作は第1部が3曲、第2部が4曲で構成された二部構成の作品からなるコラール・カンタータで、特に第1曲は器楽の前奏に続いて合唱フーガが大規模に展開され、作品の白眉と言えます。
なお、同年にはバッハの遠縁の親戚であるヨハン・ルートヴィヒ・バッハのカンタータ(BWV15など)が紹介されました。本作はそれらの作品に倣って「ルードルシュタット詩華撰(歌詞本)」と呼ばれる歌詞本に基づいて7曲がまとまって作曲されており、本作はその中で最後に作曲された作品です。
ノエミ・ゾーン・ナッド(ソプラノ)
ヤン・ボルネル(アルト)
ゼーレン・リヒター(テノール)
ダニエル・ペレス(バス)
ルドルフ・ルッツ指揮
バッハ財団管弦楽団
バッハ財団合唱団
ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ:カンタータ「汝、わが魂を冥府に捨て置きたまわざれば」BWV15
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=IH2dIEODoF0)。
ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ(1677 - 1731)は音楽家一族であるバッハ家の一人で、8歳年下のヨハン・ゼバスティアン・バッハ(大バッハ)とは高祖父(ひいひいおじいさん)が同じで、三従兄弟(みいとこ)または其又従兄弟(そのまたいとこ)の関係にありました。ヨハン・ルートヴィヒは成人後、マイニンゲンに移り住み、マイニンゲン宮廷の音楽家として生涯を過ごしました。
1726年、ライプツィヒでトーマスカントルの地位にあった大バッハは、それまで休みなく続けていた新作カンタータの作曲をいったん止め、代わりにヨハン・ルートヴィヒのカンタータを18曲上演しました。それらの中で、ヨハン・ルートヴィヒが1704年に作曲した「汝、わが魂を冥府に捨て置きたまわざれば」BWV15は評価が高く、後世の専門家から誤って大バッハの少年時代の作品として分類され、「BWV15」の番号が付けられました。
音楽作品としては、当時としては標準的なカンタータの様式ではあるものの、大バッハが様式を確立したコラール・カンタータと比べると明らかに古風な作品で、様式の古さから考えれば大バッハが作曲した最初のカンタータと誤認されるのも仕方がないという印象になります。
なお、ヨハン・ルートヴィヒはマイニンゲンで数多くの作品を作曲したと推測されますが、それらのほとんどは散逸しており、大バッハがライプツィヒでカンタータ18曲を上演しなければ、それらのカンタータも散逸していたと考えられています。
ドロテー・ミールズ(ソプラノ)
ヘニング・フォス(アルト)
ヘニング・カイザー(テノール)
ラルフ・グローベ(バス)
ヴォルフガング・ヘルビッヒ指揮
イ・フェビアルモニキ
アルスフェルト声楽アンサンブル
バッハ:カンタータ第39番「飢えたる者に汝のパンを分けあたえよ」BWV39
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=AEjoODC5Bo8)。
バッハのカンタータ「飢えたる者に汝のパンを分けあたえよ」BWV39は1726年に作曲され、この年の三位一体主日後第1主日にあたる6月23日に初演されました。
1726年に入り、バッハは新作カンタータを作曲することを控えるようになります。これは、彼が教会暦に従って必要とされたカンタータを一通り作曲し終えたためと推測され、2月からは彼の遠縁の親戚にあたり、マイニンゲンで宮廷楽長を務めていたヨハン・ルートヴィヒ・バッハのカンタータを自作の代わりに演奏するようになりました。これが契機となってバッハは新たなカンタータの様式を模索するようになります。そして、バッハが1723年にトーマスカントルに就任して初めてライプツィヒでカンタータを演奏した記念すべき日にあたる三位一体主日後第1主日に演奏するため、本作が作曲されました。
本作は第1部が3曲、第2部が4曲の全7曲構成となっており、この様式はヨハン・ルートヴィヒ・バッハのカンタータの様式に基づいています。また、歌詞は旧約聖書と新約聖書の語句が対比されていますが、これもヨハン・ルートヴィヒが仕えていたマイニンゲンの宮廷にあった宗教的文書からの引用となっています。
なお、バッハはその後もヨハン・ルートヴィヒの作品様式に沿ったカンタータを数曲作曲していますが、このことから後世では逆にヨハン・ルートヴィヒのカンタータがバッハ作曲と誤認される(BWV15)事態も起きています。
ウルリケ・ホーフバウアー(ソプラノ)
デルフィーネ・ガルー(アルト)
マティアス・ヘルム(バス)
ルドルフ・ルッツ指揮
バッハ財団管弦楽団
バッハ財団合唱団
